レンズの価格と性能(1)センサーサイズ

レンズの価格と性能について、少しだけ理解できたので、メモをしておきます。

 

最初は、センサーサイズです。

 

PetaPixeの記事が以下に引用されています。

 

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この記事は、概ね同意できます。

 

レンズの性能は、画角と最小絞りで決まります。

 

これは、物理性能は、2つのレンズを比較して、逆転することはありません。

 

ボケ、色のり、解像度などの要素は、レンズによって異なりますが、画角と最小絞りに優先する特性ではありません。

 

画角と最小絞りの次に考える要素は、解像度だと思います。

 

解像度は、MTF曲線や解像度の計測で評価できます。

 

解像度は、センサーのピクセルサイズ、絞りの影響を受けます。

 

また、ズームレンズの特に望遠側では、解像度が落ち問題が出ることがあります。

 

単焦点レンズでは、レンズ中央の解像度が問題になることは少ないです。

 

PetaPixeの記事は、マイクロフォーサーズの新製品がすくなく、レンズは1点だけであったといいます。

 

LUMIX G 20mm/F1.7は、2009年 9月18日に、52500円(税込)で発売されました。

 

現在は、2013年 7月11日発売のLUMIX G 20mm/F1.7 II、実売33000円 になっています。

2023年の価格は27000円だったので、インフレで価格がアップしています。

 

競合する画角のレンズは、2021年12月10日発売 のM.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO、価格66000円だけです。

 

F1.4が必要であれば、M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PROが必要ですが、それ以外の場合には、LUMIX G 20mm/F1.7 IIで十分です。

 

PetaPixeの記事は、新しいレンズが少ないという批判でした。

 

LUMIX G 20mm/F1.7 IIをグレードアップできるかといえば、コーティングなどの微調整を除けば、その余地は少ないと思います。

 

これは、MFTが、レンズの中心部を使うため、性能劣化しやすい周辺部分がなく、レンズの性能の改善の余地が少ないためです。

 

LUMIX G 20mm/F1.7 IIを、神レンズと呼んでいる人もいます。価格3万円で、神レンズと呼ばれたレンズは、これくらいと思います。

 

筆者は、最初は、3万円で、神レンズの名称は間違いではないかと思いました。

 

このレンズが繰り出しでフォ―カスするので、AF-Cが使えませんが、その点以外では、大きな不満はありません。

 

MFTの単焦点レンズは、どれも良く写り、あまり、改善すべき点がありません。

 

MFTはレンズの性能を引き出しやすいことで選ばれたフォーマットです。

 

MTF曲線を見ればわかりますは、フルサイズのレンズは、中央は良く写りますが、周辺の性能が落ちます。レンズを巨大化させれば、この弱点は解消されますが、高価で重くなります。

 

レンズの周辺に、主題が入ることはないので、サイズを優先して、性能をほどほどに抑ええています。

 

2023年の2月のPhototrendでシグマの山木和人社長がマイクロフォーサーズ用レンズの開発について、「シグマはm4/3用の新しいレンズを開発する予定はない」といっていました。

 

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レンズのインターフェースが大きく変わらない限り、新製品のマーケットは小さいということです。

 

安くて、小型で、性能がよいことが、ビジネスには繋がりません。

 

2024年に、MFTの新レンズレンズがたくさん出るとは思えません。

 

MFTは、2008年から、スタートしましたので、他のミラーレスカメラの10年先を進んでいると考えることもできます。

 

実際に、パナソニックは、2009年から電子補正を前提としたレンズを出していますので、古いレンズが問題なく使えます。中古であれば、2万円程度で買えます。

 

オリンパスでは、電子補正を前提としたレンズは、2012年頃からなので、古いレンズの性能は見劣りします。

 

センサーの価格は、量産の個数によります。

 

MFTも、APS-Cも、フルサイズも、センサーの価格がほとんどなくなっています。

 

つまり、OMDSとパナソニックのMFTやフジのAPSーCのカメラの価格と、フルサイズセンサーのカメラの価格には差がありません。

 

10年前には、かなりの価格差があったので、フルサイズは、高級カメラというイメージがありますが、2024年現在では、これは正しくありません。

 

レンズ交換式カメラは、2023年でも、フィルムカメラの時代の3倍程度は売れているようです。

 

現在は、ミラーレスへのフォーマットの移行期にあるので、レンズ交換式カメラも売れますが、5年後には、フィルムカメラの時代に近づくと思われます。

 

 

 

 

写真1 LUMIX G 20mm/F1.7による