2013年にシグマは、APS-C(Eマウント)とMFT用に3本のレンズを発売しました。
19mm F2.8 DN 2013年 3月22日 発売 (税別):¥24,000 最短撮影距離 0.2m
30mm F2.8 DN 2013年 3月22日 発売 (税別):¥24,000 最短撮影距離 0.3m
60mm F2.8 DN 2013年 5月17日 発売 (税別):¥24,000 最短撮影距離 0.5m
この3本のレンズは、現在は、廃盤で、最終価格は1500円くらいまで下がりました。
この3本のレンズは、価格が安いにも関わらず、最上位グレードのArtラインに属します。
問題は、F2.8です。F2.8は、ズームレンズで実現できるF値になります。
実は、MFTのF2.8のズームレンズは、12-35㎜か、12-40㎜なので、60㎜F2.8までを1本のズームレンズでは実現できないのですが、細かく見なければ、ズームレンズ1本の範囲に見えてしまいます。
F2.8にしたことで、低価格と小型化を実現しています。
とはいえ、F2.8がネックで、売れなかったようです。
さて、シグマのHPには、製造中止のこのレンズの構成図が載っていますが、MFT
曲線は、のっていません。検索で、MFT曲線が見つかったので、引用しておきます。
MTFは、19mm(図1)は、周辺で落ち込んでいますが、30㎜(図2)と60mm(図3)は立派です。
ただし、60mmF2.8には、オリンパスのマクロレンズ(図4)がありますので、汎用性ではかないません。
たとえば、30mm F2.8 DN とマニュアルの特殊レンズをつかっていないガウスレンズのTTArtisan 35mm f/1.4 Cのどちらを選ぶかといった比較では、 30mm F2.8 DNの方が良く写りますが、面白い写真にはならないと思われます。
写真をみれば、判断は変わると思いますが、第1はスペックで検索するので、候補リストからは落ちてしまいます。
とはいえ、F2.8のArtラインのレンズは今後は出て来ないと思われます。
M.ZUIKO 60mm F2.8とSIGMA 60mm F2.8 Dn Artを撮り比べる - とるなら 写真道楽道中記