今回のテーマは、「pixia」です。
1)小紋とプロの写真
これは、ベストセラーになりました。
小紋は、浴衣、和服、風呂敷などのデザインに使われます。
今世紀にはいっても、小紋雅話のデザインが使われています。
Novel Daysや、noteでは、背景写真の登録をすすめられます。
この背景写真の上には、タイトルがのります。
なので、著名写真家の写真にような一度見たら、忘れられないような個性の強い写真は使えません。
カメラメーカーでは、プロのように撮影できますといって、写真教室を開いています。
プロの写真家は、著名写真家のようなアートで食べている訳ではありません。
第1の食い扶持は、結婚式、七五三などの記念写真です。
第2に、超望遠レンズをつかうスポーツ写真があります。
どちらも、写真はみかえされません。
みかえされる写真であれば、すぐに、市場が飽和して、写真は売れなくなります。
なので、プロは、その場限りの写真で食べていくことになります。
そうなると、効率が問題になるので、カメラ内現像のJpegが主になり、次点は、Lightroomのプリセットを使うことになります。
つまり、プロの写真家は、darktableとは、別の世界の住民です。
これに対して、小紋は徹底して見返される世界です。
2)pixiaの写真
2-1)売れ筋の写真
pixiaには、過去の売れ筋の写真がのっています。
人物が会議をしているようなビジネスの場面の写真が多いです。
本栖湖からみた富士山のような風景写真が1割程度あります。
総じて、個性の強い写真は売れないと思います。
また、料理や野菜など、身近にある写真は、自分で簡単に撮影できますので、よほどインパクトがあるか、シリーズでなければ、これも売れないと思われます。
小紋のような写真は、載っていません。
また、分野別の購入ガイドにも表示されません。
これは、ここで論じているように、写真の撮り方が、全く異なるので、想定されたことです。
2)イラスト化
小紋を目指すと、最終はイラスト化になります。
イラスト化の問題点は2点あります。
第1点は、pixiaでは、EPSなどのベクトルファイルは、イラストレーターしか受け付けないことです。
SVGには対応していません。
ベクトルファイルが、EPSしかなかった時代は、10年以上前なので、今更という気もしますが、EPSかつイラストレーター作成に限定されています。
これは、購入するユーザーが、イラストレーターの利用者しかいないためと思われます。
EPS変換のためにだけ、イラストレーターを購入することは不合理なので、イラストも、jpegか、png変換することになります。
第2点は、「写真をイラストや水彩画タッチにフィルター加工しただけの素材は登録できません」とある点です。
フィルター加工はダメといっている訳ではありませんが、微妙な表現です。
結局、イラスト化では、透明なアルファチャンネルとレイヤー構造が不可避です。
この2つは、darktableではできないので、「アルファチャンネルとレイヤー構造」だけは、習得する必要があります。
実は、写真をえらべば、フィルター加工しただけでもよいイラストは可能です。
しかし、pixiaとしては、売れない写真はストックしたくないので、このように書いています。
pixiaには、最初は、イラストではなく、写真投稿から入るべきかもしれません。
pixiaの分野別の購入ガイドに表示される写真は、一見すると印象的ですが、例えば、本の表紙に使うことを考えれば、良くない写真も多いです。
Bingの生成写真が、とても良いので、今後、pixiaの売り上げが、急激に落ち込む可能性も高いです。
特に、追い焼き、覆い焼きのレベルは、プロのカメラマンでも勝てません。
写真で食べていくことは、文章で食べていく以上に難しくなっています。
チワワは自転車に乗れませんが、Bingで、チワワが自転車に乗っている写真を作成させると、チワワの足がペダルにかからないので、おかしな写真を合成してきます。
それでも、文句を言わずに、合成写真を作るのは、驚くべきことです。
そして、ぺダルの変な写真ではありますが。チワワの表情はとてもかわいいです。
このレベルの表情の写真は、100枚に1枚くらいしか撮れないと思います。
これは、カメラマンには、脅威だと思います。