EF-M28mm F3.5 マクロ IS STMは、マクロレンズです。
マクロレンズでは、ボケの量は問題になりません。
マクロレンズでは、ボケを考慮して設計することは考えられません。
つまり、ボケを配慮しないで、設計されたレンズの典型を考えるのであれば、マクロレンズを見ればよいと思われます。
写真1は、EF-M28mm F3.5 マクロ IS STMで撮影した画像の拡大(等倍)です。安価なレンズですが、色収差はありません。
きれいなボケにはなっていませんが、それは、設計で配慮していないので、当然と思われます。
写真2は、1987年に発売されたEF50mm F2.5 コンパクトマクロの等倍画像です。
右はdarktableで色収差補正しています。
このレンズは、2015年頃まで発売されていた長寿命のレンズです。
流石(さすが)に色収差はありますが、非常に小さいです。
パナソニックのマクロレンズ「LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.」には次のように、説明されています。
「ライカの厳しい性能評価基準をクリアし、歪曲収差・ゴースト・フレア・周辺解像度の低下を極限までおさえたマクロレンズです」
これを見ると、マクロレンズでは、ボケは度外視されていると思われます。
パナソニックのHPのMTF曲線と「Finally, Some More m4/3 MTF Testing: Are the 40s Fabulous?」のMTF曲線は全く異なります。
パナソニックのHPでは40本Sのラインは90%を越えていますが、「Finally, Some More m4/3 MTF Testing: Are the 40s Fabulous?」では、60%を切っています。
「Finally, Some More m4/3 MTF Testing: Are the 40s Fabulous?」では、LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8は、解像度が悪く、お薦めできないという評価になります。
写真1と写真2から、マクロレンズは、ボケを無視しているので、一般に解像度が高く、色収差が小さいと言えると考えていますが、DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8のような例外があるのかも知れません。