EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、EF-Mマウントの便利ズームです。
最近、RF-Sマウントで、RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMが出ましたが、兄弟レンズで、ほぼ同じ構成で、MTF曲線も同じに見えます。
EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、便利ズームにもかかわらず、EF-Mマウントのキットの望遠ズームレンズEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMと比べて、よりよい気がします。
一眼レフ時代のAPS-CのニコンのキットレンズAF-S DX NIKKOR 55-200mm f/4-5.6G ED VR IIと比べると、MTF曲線は、EF-Mの方が若干良い気もします。
とはいえ、F-S DX NIKKOR 55-200mm f/4-5.6G ED VR IIも、その前の世代のキット望遠ズームと比べると、MTF曲線は、各段に良くなっています。
APS-Cの便利ズームには、SIGMAとTAMRONの製品もあります。
便利ズームは、昔から、TAMRONがマーケットを作ってきた経緯があります。
製造中止を含めて、APS-Cには、以下のような製品がありました。
SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC
SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
TAMRON 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD
これらの製品のMTF曲線とEF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMのMTF曲線を比べると、レンズ中心の性能は変わりませんが、レンズ周辺の性能劣化が、違います。
望遠端の距離が必要でなければ、EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM以外を選択する理由はありません。
写真1は、EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM(150mmF6.3)で撮影しています。
写真2は、EF-M55-200mm F4.5-6.3 (200mmF6.3)で撮影しています。
どちらも、色収差は見られませんが、周辺では、丸ボケの丸が変形しています。
写真3は、AF-S DX NIKKOR 55-200mm f/4-5.6G ED VR II(200mmF5.6)で撮影しています。
黄色い色収差が出ていますが、丸ボケの丸のつぶれは少ないです。
キヤノンの2本のレンズは、望遠端がF6.3で、ニコンのF5.6と比べると、暗くなっていますが、これは、レンズサイズを小さくするためと思われます。
安価なズームは、ボケを狙わないので、色収差は少なくなっています。
TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC
https://www.tamron.jp/product/lenses/b018.html
TAMRON 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD
https://www.tamron.jp/product/lenses/b028.html