レンズの価格（２） - computer

２）バリューアングルとZとRFマウントのカメラのAPSーC性能

バリューアングル（Value Angle）は、富士フイルムの X Summit で提案された「ミラーレスカメラシステムの可能性を測定および比較する指標」です。

バリューアングルの記事は既に、多数出てます。

富士フィルムの担当者は、次のように言っています。

＜＝＝ミラーレスカメラシステムのフランジは通常 16 ～ 20 mm で、一眼レフシステムのパッド寸法は 40 mm 以上です。機械式フォーカルプレーンシャッターをセンサーの前に配置しない場合でも、フランジバックを 10 ～ 15 mm に減らすことができます。最短焦点距離、つまりリアレンズからセンサーまでの距離は、通常は短くなる可能性があります。レンズはカメラボディ内に突出し、富士フイルムの X システムでは、たとえば最大 7.5 mm まで突出します。距離は 10.2 mm です。一般に、メーカーはこの値を提供していませんが、これは残念なことです。光学系にとっては、フランジではなく焦点距離が重要であるためです (ProfiFoto 2018 年 12 月、72 ページを参照)。

＝＝＞

つまり、フランジバックよりは、リアレンズからセンサーまでの距離が重要であるといいます。しかし、この値は公開されていないので、バリューアングルでは、評価できていません。

最近、ニコンとキャノンは、ZとRFマウント用のAPS-Cカメラを販売しています。

ZとRFマウント用のAPS-Cカメラのバリューアングルの計算例がないので、計算してみました。

ところで、CANONのHPによれば、バリューアングルの計算式は以下です。

この式が間違っているHPの方が多くて、計算に手間取ってしまいました。

Value Angle = 2 × arctan *1

今回、追加訂正した部分は黄色で示しています。

キヤノンのAPS-Cのセンサーサイズは、キャノンのHPのものに入れ替えてあります。

この表の上の1位と２位までは、フルサイズセンサー用のマウントに、APS-Cのセンサーを入れた場合です。

3位から6位の富士フィルムまでは、APS-C用のマウントで、7位は、MFT用のマウントです。

バリューアングルは、富士フイルムの関係者が、富士フイルムのカメラの性能はよいことを説明するために、作っています。