今回は、交換レンズのランキングです。
2)交換レンズ
交換レンズのマウント別に販売本数をみると、第1位を維持しているのが「ソニーE」レンズで、1年を通じて30%前後のシェアで推移していたが、秋以降は構成比が上昇し、11月、12月と34.7%を記録した。販売本数の前年比は2カ月連続で2割を超えて増えている。
2位集団はOMデジタルソリューションズとパナソニックが採用している「マイクロフォーサーズ」レンズ、キヤノンの一眼レフ用「キヤノンEF」レンズ、ニコンの一眼レフ用「ニコンF」レンズが続く。15%前後でシェアを争っているが、販売本数は前年比で2桁割れだ。3位集団がキヤノンのミラーレス一眼用「キヤノンRF」レンズ、富士フイルムのミラーレス一眼用「富士フイルムX」レンズ、ニコンのミラーレス一眼用「ニコンZ」レンズが5%前後のシェアで拮抗。いずれも本数の前年比は大きく伸びているものの、構成比はまだまだ小さい。
「BCNランキング」2022年1月24日から30日の日次集計データによると、交換レンズの実売台数ランキングは以下の通りとなった。
1位 EF50mm F1.8 STM EF5018STM(キヤノン) :フルサイズEFマウント 20千円 5群 6枚
2位 NIKKOR Z 24-120mm f/4 S (ニコン):フルサイズ Zマウント130千円
3位 EF-S24mm F2.8 STM EF-S2428STM(キヤノン):APS-C EF-Sマウント20千円 5群6枚
4位 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 Model A063(タムロン):フルサイズ Eマウント 95千円
5位 EF24-70mm F2.8L II USM EF24-70L2(キヤノン):フルサイズ EFマウント200千円
6位 LUMIX G MACRO 30mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S. H-HS030(パナソニック):m4/3 45千円 9群9枚(非球面レンズ1枚)
7位 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G (ニコン):APS-C Fマウント 23千円 6群8枚(非球面レンズ1枚)
8位 NIKKOR Z 40mm f/2 (ニコン):フルサイズ Zマウント 30千円 4群6枚(非球面レンズ2枚)
9位 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD Model A071(タムロン):フルサイズ Eマウント 75千円
10位 E 35mm F1.8 OSS SEL35F18(ソニー):APS-C Eマウント 41千円 6群8枚
マウント別に整理すると、次になります。
Eマウント 4位、9位、19位
EF、EFーSマウント 1位、3位、5位
Fマウント 7位
Zマウウント 2位、8位
m4/3マウント 6位
昨年通年では、ソニーにEマウントが、強かったですが、今月は、それほどではありません。
キヤノンは、ミラー付きのEF、EFーSマウントをまだ、販売しています。
1位 1990年12月発売のEFレンズ「EF50mm F1.8 II」の後継機種で、2015年5月に、約25年ぶりのリニューアルです。
なお、「EF50mm F1.8 II」は、2015年も全世界で月産7万本以上を誇るロングセラーモデルとなっています。
一方のニコンは、Fマウントから撤退して、Zマウントに移行しています。
Fマウントで、ベスト10に、入っているのは、7位のAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gだけで、これは、キヤノンで、言えば1位に相当します。
2021年は、ニコンは、Zマウントのシャアは5%、Fマウントのシェアは15%でしたが、2022年は、逆転しそうです。
10万円以上のレンズは、2位、5位、5万円以上のレンズは、4位、9位だけです。
ミラー付きのカメラの交換レンスでは、1位、20千円、7位、23千円など50㎜F1.8 の安価な交換レンズをそろえることが、お約束でしたが、ミラーレスになって、状況が変わってきています。
50㎜のライナップは以下です。
入門用
ソニー FE 50mm F1.8 SEL50F18F 5群6枚 30千円
キヤノン RF50mm F1.8 STM 5群6枚 26千円
中級用
ソニー FE 50mm F2.5 G SEL50F25G 9群9枚 71千円
ニコン NIKKOR Z 50mm f/1.8 S FX 9群12枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコートあり)72千円
上級用
ソニー Planar T* FE 50mm F1.4 ZA SEL50F14Z 9群12枚 172千円
ソニー FE 50mm F1.2 GM SEL50F12GM 10群14枚 280千円
キヤノン RF50mm F1.2 L USM 9群15枚 10枚(円形絞り)290千円
ニコンの中級用「Z 50mm f/1.8 S」のコメントで、「手元にはFマウント用の50mmレンズが 4本ありますが、全く写りが別世界です。開放で、ここまで美しい或る意味別世界の様な描写は 素晴らしいの一言です」とありました。
上級用のレンズは、サイズ、価格ともに別格になります。
キヤノンのAPS-Cの「EF-M32mm F1.4 STM 8群14枚(非球面レンズ1枚)50千円」は、換算50㎜です。
フルサイズセンサーの中級用には、かなわないと思いますが、レンズ構成をみれば、入門用を越えています。
このあたりのカメラとレンズにかける、予算の配分が悩ましいところと思います。
今売れてる交換レンズTOP10、ニコンの新製品「NIKKOR Z 24-120mm f/4 S」が2位にランクイン 2022/2/9 https://www.bcnretail.com/research/detail/20220209_265452.html
今売れてるミラーレス一眼TOP10、キヤノンのTOP3独占続く 2022/2/16 https://news.yahoo.co.jp/articles/c722f6ae5e06b8573759b1f5f71a2061f594ec15
Eマウントレンズ好調、交換レンズからカメラ市場の巻き返し始まるか 2022/01/23 BCN https://www.bcnretail.com/market/detail/20220123_262948.html
キヤノンが2022年後半にAPS-CのRFマウント機を投入するのは確実? 2021/12/01 デジカメinfo https://digicame-info.com/2021/12/2022aps-crf.html