「ドライブ・マイ・カー」を見て

「ドライブ・マイ・カー」を見てきました。

2月7日にオスカー候補作のリストが発表になると、「ドライブ・マイ・カー」は、外国語映画賞、監督賞だけでなく、作品賞、脚色賞の候補にまでなっており、合計4部門にノミネートされています。

2019年に公開された「パラサイト 半地下の家族」は、第92回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞しています。

「パラサイト 半地下の家族」は、第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールを受賞しています。

「ドライブ・マイ・カー」は、カンヌ映画祭脚本賞国際映画批評家連盟賞を、ゴールデングローブ賞では非英語作品賞を、全米映画批評家協会賞で、作品賞、脚本賞、監督賞、主演男優賞、そして世界各地の映画賞で「作品賞」を受賞しています。

なので、「ドライブ・マイ・カー」が、オスカーを取れるかが、話題になるわけです。

「ドライブ・マイ・カー」を見た感想では、オスカーを取れると思います。

「パラサイト 半地下の家族」は、6部門にノミネートされ、4部門を受賞しています。

「ドライブ・マイ・カー」は、4部門にノミネートされています。

「パラサイト 半地下の家族」は、声を張り上げて、主張を述べる映画でした。「ドライブ・マイ・カー」は、声を張り上げることはなく、主張は内側に、心の方にむかっていきます。

最近は、声を張り上げる映画が多いので、それだけでも、新鮮に感じられます。

映画の登場人物は、皆、人には言いにくい秘密をもっていて、映画が展開するにつれて、もつれた糸を解くように、少しずつ、秘密が解き明かされます。

このプロットの展開は、脚本家の力量で、プロの批評家をうならせるのに十分です。

カンヌ映画祭と全米映画批評家協会賞で、脚本賞を受賞していますので、脚本賞の可能性が一番高いと思います。

脚本賞は、比較する相手がいないと感じられました。

あとの3つの作品賞、監督賞、国際長編映画賞は、競争相手次第と思われますが、かなり確率は高いと感じられました。

『ドライブ・マイ・カー』に惚れ込むアメリカの映画界 2022/02/11 ニューズウィーク 冷泉彰彦 https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2022/02/post-1259.php