竹園西小学校(その1)~つくば市とその周辺の風景写真案内(63)

iPad Pro

2月に、借りていたiPadを返してしまって、手元には、Apple系の機材がなくなってしまったので、iPadを購入しました。コロナウィルスのためか、iPadApple Pencilとキーボードをアマゾンで注文したのですが、3つが全て、別々に届き、しかも、iPadが一番最後にくるというすごいことになったので、ちょっと、気分を入れ替えれてから試運転をすることにしました。iPadの前に、キーボードやPencilがきてもどうにもなりませんから。せっかくですので新しい機種に入れかえました。ただし、借りていた11インチは大きすぎて持ち運びに苦労してので、サイズをひとつ落としました。新機種は、Liderがついてるので、写真は更に、強力になっているはずです。というわけで、試運転もかねて、写真を紹介します。

竹園西小学校

Wikiの紹介は以下です。


つくば市立竹園西小学校(つくばしりつたけぞのにししょうがっこう)は、茨城県つくば市竹園二丁目にある公立小学校。つくば竹園学園〜CREATIVE TAKEZONO〜(つくばたけぞのがくえん〜クリエイティブ タケゾノ〜)として、竹園東小学校・竹園東中学校と連携型小中一貫教育を実施している。2015年(平成27年)度の学校基本調査によると児童は28学級765人、教職員は兼務者を含めて38人。


この小学校の設計者は原広司+アトリエ・ファイ建築研究所です。

WIKIによれば、原広司は次のようになっています。


原 広司(はら ひろし、1936年9月9日- )は、日本の建築家。東京大学名誉教授。日本建築学会賞作品賞・大賞、村野藤吾賞を受賞。世界初の連結超高層ビル梅田スカイビル」(1993)を設計した。

受賞歴

1983年 ラヴィレット公園(仏)国際設計競技 入選
1986年 LUMEN賞
1986年 日本建築学会賞 作品賞(田崎美術館)
1988年 村野藤吾賞ヤマトインターナショナル
1988年 サントリー学芸賞(空間<機能から様相へ>)
1993年 日経BP技術賞 大賞(梅田スカイビル
2001年 ブルネル賞建築部門 激励賞(京都駅ビル
2003年 日本建築学会作品選奨(札幌ドーム)
2003年 BCS賞(札幌ドーム)
2013年 日本建築学会大賞

 

原先生は最近では、京都駅などの空中回廊の建築で有名です。空中回廊は、外見は大きないインパクトがありますが、実際には、利用できない空間を作り出すので、空間の利用率は最悪になります。ただし、最近の中国の高層ビルでは、空中回廊がおおはやりですので、建築の大きな流れを作り出したという点では先見の明があったと言えます。

竹園西小学校は小学校ですので、空中回廊はありません。原先生が、空中回廊にブレークしたのは1990年以降です。それまでは、原先生は、「集落」に関心がありました。

設計した小学校は次の3つです。竹園西小学校が最後の作品になります。

1967年 佐倉市立下志津小学校(第一校舎)(現存せず)

1985年 那覇市立城西小学校

1990年 竹園西小学校

原先生は、著書も出版されていて「集落の教え100 1998 彰国社」が主著のようですが、手に入りやすいのは「集落への旅 (岩波新書) 1987」だと思われます。

なお、参考文献にあげた、「「集落の教え」と様相論 原 広司 」の講演会のwebの内容は、2300語(文字)ありますので、これだけでも、新書のさわりに相当する部分は理解することができます。

「集落の教え」の姿勢は、過去の集落を調べてそこから共通のルールを導きだして、新しい建築に応用するという姿勢であるとおもわれます。帰納法で法則を探して、そのルールを使うという方法は、現在でも、人文科学や社会科学で用いられる方法論です。そこで見つかった法則性に哲学や神様を見出したという主張がなされてきたのですが、AIはそれが単なるパターンマッチングの問題でしかないことを暴き出してしまいました。AIに学習させれば、人間よりはるかに巧妙に、シェークスピアのような劇作をつくったり、バッハのような曲を作曲することができます。しかも、パターンマッチングだけで、法則性は不要です。ですから、ニーチェ流に言えばAIによって神(宇宙を支配する法則の存在)は死んだのですが、この革命は、まだ、大きくの学問分野には伝播していないのです。

さて、原先生はAI以前の世代ですから、AIのことは若い世代に期待しましょう。

「DESIGN MAGAZINE」に「建築家の原広司の建築作品9選」として、竹園西小学校が取りあげられています。それによりますと


教室ごとに形の違うガルバリウムの屋根が取り付けられた集落のような建物となっています。 公園に隣接した建物で、高さを低く抑えてある。


ということであるそうです。

写真は2枚あります。撮影者の関心は、第1に、iPadのカメラの性能試験にありました。

建物の配置図をみたら、小さなブロックような建物が連結していて、開けたアングルはなさそうでした。そこで、とりあえず2枚撮影しました。「教室ごとに形の違うガルバリウムの屋根が取り付けられた集落のような建物」を意図しているのですから、これは仕方がないと思います。

wikiの「つくば市立竹園西小学校」の写真をみると、写真2とは反対側から、全面にグラウンドが写るアングルで、撮った写真があり、それでは、「教室ごとに形の違うガルバリウムの屋根が取り付けられた集落のような建物」が確認できます。写真2の

この小学校を撮影して、設計者の意図がわかるアングルは、そのアングルだけのようです。次回は、そのアングルに挑戦していと思います。まあ、集落の写真は難しいとうことです。原先生の著書では、集落の説明は、写真だけでなく、平面図が多用されています。写真に中に平面図的な要素を入れ込むことは難しいと思います。

肝心のiPadの性能試験は、写真1,2、のようになりました。非常に優れています。中間トーンがきれいに出ているには関心させられます。

 

 

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写真1 竹園西小学校

 

 

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写真2 竹園西小学校

 

小中一貫型小学校 竹園西小のホームページ

https://www.tsukuba.ed.jp/~takezono-we/

つくば市立竹園西小学校 wiki

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%B0%E5%B8%82%E7%AB%8B%E7%AB%B9%E5%9C%92%E8%A5%BF%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1

 

原広司 wiki

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%BA%83%E5%8F%B8

DESIGN MAGAZINE

建築家の原広司の建築作品9選。代表作の梅田スカイビルや京都駅など

https://webdesignmagazine.net/hiroshi-hara/

「集落の教え」と様相論 原 広司 

東西アスファルト事業協同組合講演会 

23000語

https://www.tozai-as.or.jp/mytech/88/88_hara00.html