darktabel3.8によるシリーズ写真の色合いの調整

次のバージョンであるdarktable3.10においては、連続写真の色合いを統一するオプションが使えるようになると、アナウンスされています。

しかし、その前に、色合いの統一が必要になりましたので、試行錯誤した結果を報告します。

写真1は、A、B、C3枚あります。ここで、写真Aの色合いはOKですが、写真Bと写真Cには問題がありました。

写真1は、写真A(左)と写真B(右)を比べています。犬は、ピンクのハウスに入っています。写真A(左)のハウスのピンクは綺麗ですが、写真B(右)のハウスのピんクは汚れてみえます。

写真2は、写真A(左)と写真C(右)を比べています。ここでも、写真1と同じように、写真Cのハウスのピンクがくすんで見えます。

写真3では、写真Aの色温度を確認しています。

写真4では、写真Bの色温度を写真Aに近づけていますが、くすんだピンク色は改善されません。

写真5では、写真Bで、カラーキャリブレーションのピッカーをつかって、白い部分を、ピックしています。ピんクは、鮮やかになりましたが、彩度が強すぎるように思われます。

写真6では、写真Aのトーンイコライザーの設定を確認しています。

写真7では、写真Bのトーンイコライザーを、写真Aの設定に近づけるための操作をしています。ここで、黄色の三角の注意マークが出ています。これは、ゾーン合成のマスクのエラーです。マスキングタブで、マスクを調整します。

トーンイコライザーのゾーン合成マスクは、色合いに大きく影響します。写真7のように、エラー表示が出ている場合には、色が濁ってきたなくなるので、マスクを修正する必要があります。ここまでは、マニュアルに書かれています。

マニュアルに書かれていない留意点として、エラー表示がでない場合でも、ゾーン合成マスクを修正すると色合いが変わります。これは、色合いに問題があると感じた場合には、試してみる価値があります。

写真8は、色合いの修正後の写真A(左)と写真B(右)です。 写真1に比べれば、改善されています。

写真Cについても、写真Bと同様の操作をしました。

写真9では、写真Cのカラーキャリブレーションを調整しています。

写真10では、トーンイコライザーのゾーン合成マスクを調整しています。

写真11は、色合いの修正後の写真A(左)と写真C(右)です。 写真2に比べれば、改善されています。 ただし、修正後の写真Bと写真Cを見比べると、写真Cは、もう少し改善できる気もします。

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写真1

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写真2

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写真3

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写真4

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写真5

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写真6

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写真7

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写真8

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写真9

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写真10

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写真11