EBPMと英国のグーンブックについて(文献紹介)

最近の日経新聞で、グリーンブックの記事を見たので、検索してみました、

グリーンブックは、EBPMの一部です。2018/12のRIETIによれば、次のように説明できます。


エビデンス( 証 拠 )に基づいた政策形成(Evidence-Based Policy-Making, EBPM)」という概念である。これは、適切なデータと厳密な方法に基づき、政策オプションの効果や費用を分析し、政策を決定する際のエビデンスとすることである。英国や米国では、すでに EBPM が政策形成プロセスに取り入れられ、実践が進んでいる。

2017 年 6 月の「経済財政運営と改革の基本方針 2017」では、「証拠に基づく政策立案(EBPM)と統計の改革を車の両輪として、一体的に推進する。」 と明記され、2017 年 8 月には EBPM 推進委員会が発足、2018 年度からは EBPM 推進の責任者となる政策立案総括審議官等が各省庁に設置された。


ところで、過去最大に積みあがった、補正予算が成立しました。

この補正予算に効果はあるのでしょうか。

過去の類似の政策のEMPM評価を見れば、分かると思うのですが、その話は、全く出てきません。

いつになったら、科学的な政策決定ができるのか、気が遠くなります。

今回は、文献紹介だけです。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000411668.pdf

  • 英国におけるエビデンスに基づく政策形成と日本への示唆 2018/12 RIETI Policy Discussion Papers Series 18-P-018

https://www.rieti.go.jp/jp/publications/pdp/18p018.pdf

https://www.soumu.go.jp/main_content/000411667.pdf

https://www.maff.go.jp/primaff/about/center/hokoku/attach/pdf/200401_hk075.pdf

  • 英国の中央政府における内部統制について 2006/08 本銀行金融研究所/金融研究 橋口 和

https://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/kk25-2-3.pdf

  • 米国のEBPMの取組について 2020/03/23 内閣府政策立案総括審議官

https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/reform/committee/20200323/shiryou2.pdf

  • 海外におけるEBPMの事例とエビデンス集作成について 2020/10/27 内閣府 政策統括官(経済社会システム担当)

https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/reform/ab1/20201027/shiryou5.pdf

  • EBPMの二つの側面 --米英の比較を通じた日本への示唆- 2020/12/20 人間・環境学 (2020), 29: 121-134 杉谷, 和哉

https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/261668/1/hes_29_121.pdf

https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H28FY/000210.pdf

https://www.soumu.go.jp/main_content/000579329.pdf

  • EBPMの動向と課題 今後の高等教育研究の蓄積のために 2021/03 広島大学 高等教育研究開発センター 大学論集 中尾 走

https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/5/50765/20210428133439670565/DaigakuRonshu_53_37.pdf