最近の写真展を見て(最小絞りの話(1))

最近は、写真は、WEBで、見るものと決めているので、写真展には、いったことがなかったのですが、知り合いから、案内状をいただいたので、写真展に、久しぶりにいってきました。

写真を紙に印刷する場合は、モノクロで、8EV、カラーだと7EV位のダイナミックレンジになります。 また、ディスプレイの色と、紙の色では、カラーモデルが違いますので、最終的には、印刷結果を見ながら、調整する必要があります。

プリンターのメーカーによっては、アドビのカラーマネージメントにプリンタが対応しているので、広いダイナミックレンジで、印刷可能と宣伝しています。しかし、7EVは、物理的な制約なので、CMは、眉唾と思っています。

また、WEBに写真を掲載するには、1000x1000ピクセルあれば、十分です。 これより高い解像度が必要になる理由は、インクジェット・プリンタがディザを使っているためで、アルゴリズムを改善して欲しいです。

さて、写真展では、使ったカメラ、絞り、シャッター速度、ISO、露光が1枚ごとに記載されていました。

撮影時の露光は、デジタル現像では意味が、ありませんし、露光という設定はなく、ISO、シャッター速度、絞りの組合せになります。露光をシフトさせることは、18%グレーを想定した、自動露光からの補正になります。

使用カメラは、Nikon F6、Nikon D800E、オリンパス TG-3の3種で、使用頻度は、1:2:1くらいです。

TG-3は、2.3型センサーの防水コンデジで、F2.0-F8.0です。これ以外の機材では、基本は、F8より絞っています。

D800Eの写真に一枚だけ、例外のF3.3がありました。これから見ると、Nikonのレンズは、主に、28-70mm f/2.8、あるいは、24-70mm f/2.8と思われます。

特に、広角や望遠を強調した写真があるとは感じられませんでした。

NikonのフルサイズセンサーカメラD800Eの撮影写真の4分の1は、F20-22まで絞っていました。

D800Eは、フルサイズセンサーカメラですが、36.3メガピクセルもあるので、F20 以上では回析の影響が出るはずです。

しかし、絞りによる回析については、よくわからない点が多いです。

筆者は、最近まで、F8かF11を使っていて、それより絞った写真は撮影していませんでした。

レンズ交換式カメラでは、最小絞り値は、レンズによって異なります。

コンデジのようにレンズが交換できないカメラでは、最小絞り値は、カメラで決まっています。

センサーサイズが、1.7型までのコンデジでは、最小絞り値は、F8.0です。

センサーサイズが1インチのソニーのRX-100の絞りはF1.8-F11です。

センサーサイズが、m4/3のパナソニックのLX-100の絞りはF1.8-F16です。

センサーサイズが、APS-CFUJIFILM XF10の絞りはF2.8-F16 です。

センサーサイズが、フルサイズのソニーのRX1RII(DSC-RX1RM2)の絞りは、F2-22です。

ただし、センサーサイズが小さいコンデジ(あるいは、スマホ)では、無理をしていることもあります。

TG-3は、広角側では、F2.0-F8.0です。

一方、望遠端の4倍ズーム焦点距離18mmの時の選択できる絞り値はF4.9(一番明るい値)とF6.3とF18の3つになります。2.3型のコンデジでも、F18 まで絞ります。

さて、今回は、m4/3で絞った場合の例を示しておきます。

写真1は、F8です。ここでは、太陽の円形が崩れなければよいので、この絞りでよいと思われます。

写真2は、前回のヘイズ処理のサンプルに取り上げた写真で、F16まで絞っています。 こうすると、夕日の光芒が出ます。

写真3は、F22まで、絞っていますが、ここには、光芒はありません。ここまで、絞る必要はなかったと思われます。ただし、絞りを開けても、光量を増やさないように、自動露光をマイナスにシフトさせて、シャッター速度を変更する必要があります。

写真4は、F22まで絞っていますが、太陽の形が崩れています。このカメラの最低ISOは200ですが、自動的に、感度がISO100まで落ちています。それでも、光量が多すぎるので、マニュアルモードで、シャッター速度を更に短くする必要があります。これは、失敗写真です。ここまで、太陽が大きいと、シャッター速度を上げたり、NDフィルターを付けても、対応できないかもしれません。

写真5は、F8.0です。太陽の形が崩れていないので、この絞りでよいと思われます。

写真6は、F22です。ここでは、期待した太陽の光芒が出ているので、この絞りでよいと思われます。

F22まで絞ると太陽の光芒が出ます。写真2のように、F16でも光芒は可能です。 しかし、太陽の光が強すぎると破綻してしまいます。   太陽が、撮影できるのは、朝日、夕陽と、雲がかかっている場合だけです。

朝日と夕陽の場合、時間とともに、光量が変化しますので、よいポイントを探すには根気がいります。

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写真1

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写真2

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写真3

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写真4

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写真5

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写真6