カラーライズ
紅葉の風景の写真で、晴れている日は、空が白飛びしやすいです。
使用しているカメラは、m4/3なので、ダイナミックレンジは広くなく、空は白飛びしやすいです。
とはいえ、aps-cと比べて、極端に白飛びしやすい訳でもありません。一方、フルサイズであれば、+2EVは、ダイナミックレンジが広くなると思われますので、空は白飛びしにくくなります。m4/3のようにセンサーが小さい場合、ダイナミックレンジは、狭くなりますが、レンズのサイズが小さくなり、収差の影響が出にくくなります。つまり、ここは、トレードオフです。m4/3や、aps-cのカメラで、空の白飛びが、気になる場合には、露光ブランケットを使うことをおすすめします。つまり、空が白飛びする場合には、露光ブランケットを使うことを前提とすれば、ダイナミックレンジが広い風景でも、センサーサイズの小さなカメラで対応できます。ただし、ブランケットの合成は、面倒なので、できれば、カメラ内で、RAWを合成して、HDRのRAWファイルを作成できるとうれしいのですが、カメラには、その機能はありません。
スタジオ撮影では、機材の重量は問題にならないので、フルサイズのセンサーのカメラがよいと思います。
フィールドの場合でも、近くまで、自動車で行ける場合には、重い機材でも問題は少ないです。しかし、フィールドの場合で、歩いていく距離が長い場合には、カメラとレンズの重さは、問題になります。
さて、前置きが長くなりましたが、今回の課題は、空が白飛びした場合の対応(空をいれる)です。
Kritaで、白飛びした空を、別に撮影した空と入れ替える方法は、既に紹介しています。
今回は、カラーライズをつかって、空に、簡単に色を入れる方法を紹介します。
写真1が、空が白飛びした画像です。
写真2が、カラーライズのパラメトリックマスクをつかって。空の部分のマスクを作成しています。
ここでは、パラメトリックマスクを使っていますが、パラメトリックマスクだけでは、空以外の部分を排除できない場合には、「描画+パラメトリックマスク」を使います。
写真3では、hueのスラーダーを動かして、空の色を調整しています。
写真4が、最終画像です。
カラーライズを使う方法では、空には、色が入っているだけです。
空の面積が広い場合には、空が、のっぺりしてしまいます。
この問題については、次回に検討します。
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