自民党の総裁選挙の結果

自民党の総裁選挙の結果、岸田氏が、新総裁になりました。

今回は、総裁公選規程による総裁選挙となり、次のルールが適用されました。


国会議員は1人1票とし、投票所に直接投票する。

党員・党友票は、(A)の場合は党所属国会議員と同数の票を各候補ごとにドント式で分配する。

過半数を得た者がいない場合は得票数の上位2名により党所属国会議員と都道府県連代表票(各都道府県ごとに決選投票進出者のうち票数の多いものに1票とする。合計47票)による決選投票を行い、得票数の多かった者を当選者とする。


しかし、このルールは、かなりおかしなルールです。

決選投票では、党員・党友は新たに投票しなおすわけではありません。

これは、党員・党友分は、決選投票をする前から、結果がわかっていることになります。

総数で、第1位、第2位以外の候補の票が、トップになっている都道府県もありますが、その票は無視されています。また、1回目の投票はドント方式ですから、都道府県に関係なく、投票数に比例して、票が割り当てられますが、2回目は、都道府県に割り当てられています。つまり、こうして、求められた過半数に、正当性はありません。

つまり、この選挙制度は、党員の意見をかなり曲解して、総裁を選ぶ方法になっています。

アメリカの大統領選挙は、選挙人を選ぶ方法です。決選投票を考えれば、都道府県に選挙人を割り当てて、選挙人が投票するシステムの方が、まだましです。この方法であれば、決選投票で、候補が絞り込まれた時点で、選挙人が、再度、候補を選ぶことも可能です。また、票の割り当ても、1回目と2回目で分けるといった不自然な操作をする必要はありません。

もちろん、今の時代ですか、選挙人を選ばなくとも、スマホで自宅から、全員が、電子投票すれば、済む話です。決選投票も、この方式で、10分もあれば、できます。

新総裁は、話をよく聞くことが、自分の長所であるといっていますが、この投票システムも、党員の話を聞くシステムになっているのでしょうか。

 

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