色収差を極める(2)

色収差 chromatic aberrationsモジュールを実際に使う上での問題点は、次の2つです。

第1は、色収差のある画像を見つける必要があります。最近のカメラとレンズは優秀なので、一目でわかるほど大きな色収差がでることは稀です。ここでは、「FREE RAW PHOTOS FOR EDITING」の画像から、さがしました。

第2は、実際の操作方法です。これは、You tubeの「basic photo processing for beginners in darktable 3.6」を参考にしました。

写真1では、赤い四角で囲った、建物の屋根のヘリに色収差が少しあります。

写真2では、レンズ補正をかけています。この段階で、収差はわからなくなりました。

写真3は、さらに、色収差モジュールをかけていますが、画像上では変化はわかりません。ヒストグラムでは、写真2のヒストグラムの上の赤い四角の部分の青いヒストグラムが消えました。ただし、色収差は、ヒストグラムでチェックするものではないようです。

写真4では、赤い丸で囲んだ花と、その上の葉に、色収差がでています。

写真5では、レンズ補正をかけていますが、色収差は消えません。

写真6では、色収差モジュールをかけています。radiusとstrengthのスライダーは、画像を見ながら、色収差が消え、画像が劣化しないところを探します。今度は、色収差が消えています。

写真7は、写真4の一部(左)と写真5の一部(右)比較です。レンズ補正をかけた右でも、色収差が残っています。

写真8は、写真4の一部(左)と写真6の一部(右)比較です。色収差モジュールをかけた右では、色収差が消えています。

という訳で、操作は難しくないので、ポイントは、色収差に気づくことと思います。

 

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写真1

 

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写真2

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写真3

 

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写真4

 

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写真5

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写真6

 

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写真7

 

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写真8

 

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