ベクトルスコープ(3)~darktable 3.6の新機能(13)

ヒストグラムと同じように、ベクトルスコープを見ながら、カラー調整のスライダーを調整できるようになることが目標ですが、最初から、すぐに、そこまで、到達しませんので、画像編集とベクトルスコープの関係を整理してみます。

今回も、例題を追加します。実際の画像とベクトルスコープの関係を整理していくと、ベクトルスコープが感覚的に理解できるようになると思います。

今回は、カラーゾーンのヒューhueを中心とした例題です。

写真1は、カラーゾーンで、ベクトルスコープを表示しています。

写真2は、カラーゾーンで、ヒューhueの右の部分を上に持ち上げています。この場合、写真2の赤い矢印のように、ベクトルスコープの外側が、反時計回りに回転します。

写真3は、カラーゾーンで、ヒューhueの右の部分を下に下げています。この場合、写真2の赤い矢印のように、ベクトルスコープの外側が、時計回りに回転します。

写真4は、カラーゾーンで、ベクトルスコープを表示しています。今度は、画像も表示しています。

写真5は、カラーゾーンで、ヒューhueの左の部分を上に持ち上げています。この場合、写真2の赤い矢印のように、ベクトルスコープの外側が、反時計回りに回転します。

写真6は、カラーゾーンで、ヒューhueの左の部分を下に下げています。この場合、写真2の赤い矢印のように、ベクトルスコープの外側が、時計回りに回転します。

カラーバランスRGBのヒューhueを操作すると、ベクトルスコープが回転します。カラーゾーンの場合も、動作は似ていますが、中心部分はあまり移動せず、周辺部分の移動量が大きくなる点が異なります。

写真7と写真8は、同じ風景ですが、ベクトルスコープの赤い〇で囲んだ部分の成分が異なります。ベクトルスコープのこの部分にデータがあると、画像の緑が鮮やかになります。

写真9は、別の画像です。ベクトルスコープの赤〇のところにデータがないので、緑色が鮮やかではありません。

写真10は、カラーバランスRGBで、クロマを右に振っています。

写真11は、カラーバランスRGBで、サチュレーションを右に振っています。

この2枚では、クロマをつかった方が、緑が鮮やかです。ベクトルスコープの赤〇のところを見ると、クロマの方が、緑の成分が多くあります。

クイックアクセスパネルのカラーバランスRGBでは、赤〇のところに緑が入りにくいです。

写真12では、ヒューhueをつかって、カラーバランスRGBでは、赤〇のところに緑をいれています。この方法を使うと、クロマより、強く、緑を鮮やかにすることができます。

このように、画像の色と、ベクトルスコープの成分の対応を見ていけば、ベクトルスコープのどの部分に成分を入れると、思ったような画像になるかが、推測できるようになります。

 

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写真1

 

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写真2

 

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写真3

 

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写真4

 

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写真5

 

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写真6

 

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写真7

 

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写真8

 

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写真9

 

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写真10

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写真11

 

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写真12

 

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