darktableと花の写真

新緑だけでなく、花のシーズンにもなりました。今回は、過去の花の写真の失敗例をあげておきます。

問題の第1番目は、色飽和の問題で、赤、黄色などで起こりやすいです。写真1と写真2には、色飽和の疑いがあります。実は、darktableの2.8では、フィルミックモジュールに、赤色の色飽和のバグがあり、赤色がうまく処理できなかったのですが、その時には、バグとはわからずに、悩んでいたこともあります。3.4のフィルミックRGBには、そのような大きなバグはないと思います。

問題の第2番目は、絞りの問題です。これは、サクラのときにも述べていますが、コントラスト方式の自動焦点カメラでは、花の写真を撮るとき、絞りが小さいと、焦点の精度が落ちるか、焦点が合わなくなります。

写真1は、F5.6の写真ですが、この写真の焦点は、花ではなく、葉にあっているようにも見えます。

コントラスト方式の自動焦点では、絞りを絞った方が、焦点は合いやすくなります。それでも、パターンの明確な模様に焦点がいきやすいリスクがあります。

写真2は、F1.4の写真です。さすがに、葉はボケていますが。花は、左上のつぼみを見ると、写真1よりは焦点が合っている気がします。逆に言えば、開いた花に焦点を合わせるのは、容易ではありません。

問題の第3番目は、被写界深度の問題です。

写真3は、F1.4で撮影したクレマチスです。この写真では、花弁に焦点が合っていますが、中心の雄蕊の部分はボケています。もう少し絞って、被写界深度を稼いだ方がよかったことがわかります。

写真4も、F1.8で撮影したクレマチスです。これは、ASP-Cで写真1から3のm43より、センサーが少し大きくなります。左奥と右手前のクレマチスがボケてしまっています。つまり、被写界深度が不足しています。

今回の写真は、全ての単焦点レンズで撮影したものです。明るいレンズを持っていくと、どうしても絞りを開けて、ボケた写真を狙いたくなります。しかし、花については、失敗が多くなります。花は意外と立体的です。最近では、花を撮影する場合には、単焦点レンズでも、F8に絞るか、プログラムモードで使っています。

 

 

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写真1 F5.6(m43)

 

 

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写真2 F1.4(m43)

 

 

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写真3 F1.4(m43)

 

 

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写真4 F1.8(ASP-C)