絞り値と回折の影響(2)

この原稿は、kiss M/M2入門を前提に、標準ズームEF-M15-45mm F3.5-6.3を想定して書いています。

 

絞りの影響のサンプルを追加してみます。

 

写真1が、F5.6、写真2が、F8.0、写真3が、 F16、写真4が、 F36です。

今回は、手前のタンポポと背景をみることで、被写体の深度を確認できます。

 

タンポポの解像度は、写真2のF8が一番よくなっています。

 

これは、回折の影響を受けない最大の絞り値だからです。

 

一方、背景の被写体の深度は、写真4のF36が一番深くなっています。

 

写真4のF36はすすめられませんが、背景のボケを抑えるために、F8ではなく、F16を使うことは考えられます。

 

ただし、こうした背景のボケの違いが出るのは、背景が近くにある場合だけなので、普通の風景写真では、背景の被写体の深度が問題になることはありません。 

写真3

 

 

写真4

 

 

写真1



 

 

写真2