梅林と松のライトアップ
今回は、松の木と梅林のライトアップについて説明します。
写真１、２、３、４は松の木のライトアップです。松の木のライトアップは、ライトの色がゆっくり変化するので、例年の偕楽園のライトアップと比べて、格段に難しいことはありません。ただし、光量が多い方が、綺麗な画像になるので、ぶれない範囲では、シャッター速度は遅い方が有利になります。前回は、マニュアル撮影が、良いと申し上げましたが、手持ちであれば、シャッター速度優先も使えると思われます。この方が、ISO固定よりはよさそうです。
機材は、PL-6とKiss Mの2機種です。PL-6は、15mm(30㎜、カッコ内は、フルサイズ相当の画角、以下同じ）F2.0で撮影したのですが、手振れが発生しているようだったので、より明るい25mm(50mm)F1.4に変更しました。その結果、レンズの明るさから見ると、PL-6とKiss Mは互角になりました。センサーは、Kiss MがAPS-Cで、PL-6はm43なので、Kiss Mの方が大きいです。Kiss Mは2018年の発売で、PL-6は2013年なので、5年の差があります。これから判断するとセンサーのノイズ耐性は、Kiss Mが上だろうと考えました。また、風景写真を撮るには、PL-6の換算50㎜の画角は狭く、Kiss Mの換算26mmの方が向いています。そこで、Kiss Mをメインに使いました。ISOは800に固定しました。
写真５、６、７は、梅林のライトアップです。この例では、Kiss Mのレンズの弱点はとくに目立ちません。シャッター速度が速くなると、画像が暗くなります。梅林のライトアップでは、明るさが刻々と変化します。その状況を示すために、動画１を添付してあります。動画を見ても、ライトアップは、あまり、明るく感じられないと思います。暗い所では、明るい光の後には、残像が残るので、実際よりは明るく感じられます。おそらく、動画１を暗い部屋で見ると似たような印象になると思われます。動画１を明るい部屋で見ても、明かりの残像が残りませんので、梅林のライトアップは暗く見えます。静止画の写真で、残像を再現することはできませんが、シャッター速度を遅くすると、比較的、残像効果に似た画像を得ることができます。ちなみに、シャッター速度の一番遅い写真５は、ライトだけでなく、梅の幹も白飛びしています。明るい写真としては、写真５が、限界になります。
「チームラボ偕楽園 光の祭」の作品は、目の残像効果を計算した作品になっています。このため、梅林のライトアップの写真の撮影は難しいのです。
動画１ 梅林のライトアップ
（ここに、動画を張り付ける予定でしたが、うまくいきませんでした。今回は、欠番です。ドラッグアンドドロップはできませんでした。）
