コロナ対策とGitHub

第3波が確実になってきていますので、今後は、コロナ対策に、順次手を打っていく必要があります。この場合にどのような手を打つかをきめるには、次の点の配慮が欠かせません。

  1. 状況に合わせて、対策を順次改訂していく必要がある。これはソフトウェア開発では、バージョン管理に相当します。常に、バグは直して、必要であれば、新しい機能を追加する必要があります。

  2. 意思決定作業はグループが情報を交換しながら、共同作業を行って進める必要があります。グループウェアに相当する機能です。

これらを安価に実現するソフトウェアがGitHubです。このブログで紹介している、写真現像ソフトのdarktableもGitHubを使って、開発作業しています。darktableは、ボランティアが開発していて、販売しているわけではないので、寄付を募る必要はありますが、収益をえる必要はありません。市販のソフトウェアの開発では、開発のコストと時間を節約して、開発を進めない競争に敗れて、会社がなくなってしまいますので、GitHubに相当するツールを使っていないIT企業はありません。というか、既になくなっています。

 

コロナ対策でも、情報の共有と共同作業、バージョン管理をしなければ、感染の広がりや、ワクチンになどの対策の開発に合わせた手法の調整ができません。

しかし、現在の議論を見ると、非常事態宣言をする、しないとか、個別の対策についての情報がぽろぽろ聞こえただけです。専門家委員会というGitHubの利用者が効いたら腰を抜かしそうな前世紀の遺物が幅を利かせています。おまけに、委員会は持ち替わりおこなうという、グループウェアやインターネットでの会議システムができる前のIT前史時代の手法が使われています。

デジタル庁をつくるという気の遠くなるような話をする前に、どうかコロナ対策を担当する皆さまは、日本株式会社がつぶれる前に、GitHubを使っていただけると嬉しいと思います。