Kritaで口紅を入れる
darktableだけでなく、Lightroomも同じと思いますが、RAW現像ソフトには、絵(図形)を書き入れる機能はありません。この目的には、Lightroomの場合には、Photoshopを併用します。darktableやRawtherapieの場合には、おそらく併用しているフリーのお絵かきソフトの第1は、Gimpと思われます。ただ、darktableの開発チームのAurélien PIERREさんは、GimpよりKritaを強く推薦していますので、ここでは、Kiritaを併用します。
コンデジやスマホのアプリには、お化粧アプリがあって、すっぴんの顔をある程度、お化粧した顔にできます。このような、画像にお化粧に相当する書き込みをすることはdarktableでなく、Kirtaでないとできません。
今回は、わかりやすい口紅を例に取り上げますが、同じ方法で、アイシャドウや頬紅もできるはずです。
書き込みをする際に使うブラシですが、Kritaには、写真1で示すように、多種類のブラシが準備されています。今回は一番上の左から4番目のエアーブラシを使ってみます。
使用した画像は、前回の肌の色の調整をした画像です。
写真2は、エラーブラシで、新しいレイヤーに口紅を塗っているところです。RAWからJpegを作るときに、画像の解像度をWEBように、1辺1000ピクセルくらいに抑えたままになっていたのを忘れていました。ここで表示されているJpegファイルはもとのRAWファイルより解像度が1辺1000ピクセルくらいまでおちています。そのため、写真2では、ピクセルのギザギザが見えています。もちろん、加工する場合には、RAWの解像度のままのJpegを使うべきですが、作業の流れの説明としてはこれでも問題はないので、今回は、このまま、説明をします。
写真3が出来上がり画像です。
写真3では口紅の色がとってつけたように不自然なところが感じられるので、ぼかしフィルターを使ってみます。
写真4が、口紅の部分にぼかしフィルターを適用した例です。
写真5が出来上がり画像です。写真3よりは口回りが自然な感じになっています。
dariktableでは、新しい図形を書き込むことができませんので、そのような画像加工が必要であれば、Kritaをつかうべきです。非常に多種類のブラシがあるので、ブラシの使い方に慣れればあとは、さほど難しくないと思われます。
使用した写真は、「FREE RAW PHOTOS FOR EDITING」というサイトからダウンロードしたもので、特に、ライセンスの制限はないようです。
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FREE RAW PHOTOS FOR EDITING
https://www.signatureedits.com/free-raw-photos/