フィルミックRGB_V4をためす
darktableは既に、多くの機能を取り入れていますので、今後のメジャーなバージョンアップは、RGBワークフローを除けばあまり多くない思います。マスクの性能アップは課題ですが、たぶん、レイヤー構造をとり入れないと操作が煩雑になると思います。つまり、インターフェースやKritaなどの関連ソフトとの相互乗り入れを考えると、大幅に改善すべき点はありますが、ちょっとした手直しでできる改良は、既に、かなり、済んでいます。
フィルミックRGB_4を使うメリットの一つは、ハイライト復元がフィルミックRGBに含まれている点です。今回は、これを使ってみます。白飛びの復元は、飛んでいるところを周囲のデータを使って、補間するので、白飛びの状況によって、復元の難易度が大きく、異なります。ここでは、PIERREさんが例にあげている場合と同じ、空の白飛びの復元をしてみます。
写真1がサンプル画像です。
写真2では、同じサンプル画像の白飛びしているところをdarktableのRAWのチェッカーで表示していますが、空の部分が飛んでいます。青と、赤がでていますが、緑がでていないので、緑色のセンサーのデータは、飛んでいないものと思われます。
なお、以下では、露光モジュールを使っていませんが、新しいフィルミックRGBモジュールには、露光調整機能を含ませず、露光は露光モジュールで調整する設計思想ですので、特に、断りがない場合でも、画像が見えにくいようであれば、露光モジュールを使ってください。
写真3がフィルミックRGBモジュールのパラメータ設定サブメニューです。PIERREさんのお勧めは、「use cumsome middle-gray values」をオフにする方法なので、このチェックが入っていれば外します。
写真4がフィルミックRGBモジュールのシーン設定サブメニューです。ここで、白と黒の相対露出パラメータを調整して、画面を見ながら、カーブの形を決めます。ここで、必要であれば事前に露光モジュールで露光を調整しておいてください。
写真5がフィルミックRGBモジュールのリカバリー設定サブメニューです。ここでは、マスクのスイッチ(̻四角に黒丸)をオンにしておきます。次に、閾値(Threshhold)のスライダーを左に動かして、空の部分にマスクを作成します。
写真6もフィルミックRGBモジュールのリカバリー設定サブメニューです。ここでは、マスクのスイッチ(̻四角に黒丸)をオフにします。こうすると、マスクではなく、ハイライト補正の結果が表示されます。
写真7はカラーバランスモジュールです。ハイライトとミッドトーンの色を調整します。まず、ハイライトを空が青くなるように調整します。このままでは、植物の緑も水色がかるので、ミッドトーンで、植物が緑色になるように調整します。