黒の濃度の追加~darktable3.6読本(10)

前回紹介したように、「黒の濃度の追加は、露光モジュールのブラックポイントは、使わず、トーンマッピングカーブ(フィルミックRGB)を使用して、行います」とマニュアルに書かれています。今回は、この点を確認しておきます。スマホ等の現像ソフト等では、黒の濃度は、露光のブラックポイントを変更すると書かれてますが、これは、推奨できません。

 

写真1は、フィルミックRGB(シーンタブ)です。黒の濃度の追加は、90%はこのblack relative exposure 黒の相対露出のスライダーの調整で済みます。折角ですから、このときに、white relative exposure 白の相対露出のスライダーも、少し動かして、問題がないか、確認しておくといいでしょう。

この範囲でも、うまく、黒が表現できない時には、写真2のフィルミックRGBのルックタブのコントラストを調整してみてください。



なお、写真3のクイックアクセスパネルのカラーバランスRGBにも、コントラストのスライダーがあります。写真2のフィルミックRGBが大域的な編集で、カラーバランスRGBはり狭い範囲の編集になるはずです。こう考えて、大きなコントラストの変更は、写真2のフィルミックRGBのコントラストを、小さな変更は、写真3のカラーバランスRGBのコントラストを使っています。

 

実際には、小さなコントラスト調整の必要はほとんどありません。

トーンイコライザーを使うと、コントラストよりはるかに細かな調整が可能になりますので、写真2のフィルミックRGBのコントラストを例外として、それ以外でコントラストが必要になることはほとんどありません。

 

 

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写真1 フィルミックRGB(シーンタブ)



 

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写真2 フィルミックRGB(ルックタブ)

 

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写真3 クイックアクセスパネル

 

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