旧並木幼稚園~つくば市とその周辺の風景写真案内(138)

旧並木幼稚園

二宮地区、松代地区など、つくば市内には、幼稚園と保育所(保育園)と児童館が隣接している地区が多くあります。児童館は通常は小学校に対応しています。

並木地区には、並木幼稚園、並木保育所、並木児童館(並木小学校に対応)と桜南幼稚園、桜南保育所、桜南児童館(桜南小学校に対応)の2グループの幼稚園、保育所、児童館がありました。並木地区は公務員住宅が多い地区だったのですが、取り壊して、民間に払い下げて、団地開発を行っている最中です。既に、分譲が終わった団地もありますが、これから、公務員住宅を取り壊すところもあります。

茨城県は、既に人口減少に入っていますが、部分的にはまだ、人口増加が続いている自治体もあります。つくば市は、2020年4月時点では過去1年間の人口増加が県内で一番多い自治体でした。ですから、人口減少になっている自治体に比べれば、まだ恵まれていますが、団地の組み替えなどがあれば、入園者、入所者の減少問題が生じます(注1)。

並木幼稚園も園児の減少を問題を抱えて、並木幼稚園を園児の多い桜南幼稚園に統合する形で調整し、平成29年3月31日をもって,休園になりました。写真は令和2年7月に撮影したものです。

写真1は、園庭の外からとったものです。設計者はわかりませんが、ここにも、二宮交流センターや法曹会館に見られたと同じデザインのガラスのピラミッドが屋根についています。

写真2は写真1の右側から撮影したものです。屋根の雨どいのところに草が生えています。

並木幼稚園は休園なので、団地開発が進んで、人口が戻ったら再開するのかしらと思っていましたところ、2年ほど前に次のような入札募集があったようです。入札応募の結果は知りませんが、改修して、保育所の一部にするのではないかと思われます。

 


並木保育所2号館改修工事設計業務委託

旧並木幼稚園園舎を並木保育所の分館として使用するために必要な改修工事設計業務を委託する。

平成31年1月11日まで


 

注1:

つくば市は、都市計画法の改訂に伴う開発の緩和に伴い、平成に入って、農地のスプロールが発生した典型事例です。中心部の教育施設で生徒数の減少が発生する一方、旧市街化調整区域を中心とする周辺部で生徒数の急増と教室の不足が発生しました。最近では、開発の緩和をやめて、元に戻したので、中心部に人口が戻りつつあります。

 

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写真1 旧並木幼稚園

 

 

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写真2 旧並木幼稚園

 

 

並木保育所2号館改修工事設計業務委託

https://www.city.tsukuba.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/838/koukoku/koukoku2018062657.pdf