NHKの終わり

NHKが、ラジオと衛星放送のチャンネル数を減らすようです。

今年は、iPadを買ったので、1年間のAppleTVがおまけについてきます。

1年後には有料になりますが、1か月500円のようです。

このようにネットTVの価格は、NHKより、安いところが多いのではないでしょうか。

あと、数年で5Gになれば、通信速度の問題は、なくなります。民間より高い価格の有料サービスをNHKが続けられるとは思えません。

インターネットは、通信基盤の多くを、公共投資で補っているので、自前で、通信基盤を整備している放送とは、公平な競争ではありません。しかし、それを、言い出すと、非効率なプロトコルで、電波の帯域を独占している現在のレガシーシステムの方が問題です。放送局が、放送はやめてネット配信のプロバイダーになっても、視聴者から見れば差がありません。これは、固定電話が、スマホや光電話になっても、利用者の利便性に変化がないことと同じです。放送をプロバイダー化して、独占された帯域を開放する方が、公共の福祉にかなっています。ですから、NHKは藪蛇になることは言わないと思います。ただし、今のプロトコルで放送を続けることは、技術的にみれば、アナログ電話を無理に維持しつつづけることと、大差はありません。

要するにNHKは既に終わっているのです。民放も似ていますが、おそらく、民放は、外国が放送をネット配信に切り替えるときに、後追いで切り替わるでしょう(注1)。NHKは放送料の問題があるのでより重症です。

今、NHKのTVを見ていると、既にあるはずのないを見ている気がします。

NHKが存在して放送していることに、経済合理性がないのです。

今までは、電波の帯域の独占という寡占の利益で、ビジネスをしていたのですが、ネット配信で、寡占が崩れてしまいました。ですから、このビジネスモデルは終わっています。

感覚的に言えば、幽霊をみているような、不思議な感覚にとらわれます。

 

注1:

技術変化を後追いしてはいけません。今まで、こうした技術変化を率先して導入しないで、レガシーシステムにしがみついてきたことが、日本全体の技術進歩を世界の流れから取り残させ、一人当たりGDPの伸びをとめ、失われた20年の大きな要因になったことは間違いないと思われます。

こうしたエンタープライズを避けるマインドセットの問題は根が深いです。