2021/09/23の日経新聞によるとマイナンバーカードは、カードリーダーの普及が6%で、10月の開始には、間に合わないそうです。
顔認証付きのカードリーダーが必要で、読み取ったデータは資格認証のサーバーのデータと照合して、チェックするそうです。
この記事を読んで腰が抜けそうになりました。
このシステムは、1980年代のクレジットカードと同じ設計です。40年くらい前のレガシーシステムです。
スマホが出てきて、IDとしては、スマホが一番確実で、安全なことがわかっています。アマゾンで、クレジットカードを使っても、スマホに、確認情報が流れてきます。これらのデータは、クラウドで管理されています。スマホの開発環境では、通信機能は、関数化(モジュール化)されていますので、関数を呼び出すだけで、コーディングできます。
現在の開発環境を考えれば、マイナンバーは、スマホとリンクづけて、スマホがあれば、スマホが、マイナンバーの代わりに使えるようにすること、カードリーダーのような通信機能は、スマホに任せて、特殊なハードは、不要にすることが基本です。また、サーバーの維持管理は大変で、特に通信量の変化に応じた管理は、クラウドでなければできませんので、専用サーバーではなく、クラウドを使うべきです。
このようにすれば、レガシーシステムの10分の1の費用と開発期間で、システム開発が可能です。
大手ベンダーのF社も、N社も、2000年代に、クラウドビジネスの参入に失敗しています。N社は、売上の2割が、公共部門で、利益の4割はそこから出しています。
こうした大手ベンダーに、開発を発注すると、自社の持っていないクラウドを使わないシステムを推奨してくるのでしょうか。あるいは、発注者側が、トンデモ仕様で、発注しているのでしょうか。
日本の大手ベンダーは、2005年頃のクラウド・コンピューティングとスマホに完全に乗り遅れてしまいした。発注者側が、この2つを理解できないので、レガシーシステムを発注してくれることをよいことに、技術革新をしてきていないように見えます。
あるいは、これは、推測になりますが、スマホとクラウドを使ったシステムを社内で提案すると、クラウド部分は、他社の儲けになるので、提案が通らないのかも知れません。
いずれにしても、マイナンバーカードの専用読み取り機は、あり得ない選択です。これは、VRSのタブレット以上に異常です。
これを、誰も異常と、言わないで通るのであれば、大手ベンダーも先は、長くないのかなと思います。