首都圏の感染者数の推移
図1の感染者数(左軸:10万人当たりの人)7日移動平均でみても、感染者数は7月31日から急増しています。
感染者数からすれば新たなステージに入っています。
そこで、問題となるのは、検査数と陽性率です。
陽性率の課題
感染者数が検査データに対応しているのであれば、報告日時で感染者数を評価することは不合理です。
検査日時または、推定感染日時のデータで評価すべきです。
陽性率のチェックを行うのであれば、感染者数(発表日データ)とは対応しませんので、筆者としては出来れば切り替えたいと考えています。
図2は、陽性率(縦軸:%)と陽性者数(横軸:人)の7日移動平均です。ここのところ、陽性率は上がらずに、陽性者数だけが変動しています。
図3は陽性率(縦軸:%)と検査数(横軸:人)です。Aが5月の連休前のデータ、Bがそれ以降のデータになります。Bを見てください。データは、時間順に線で結んであります。最新のデータがオレンジ色の上の方の6から7%のところにあります。これから、最近は検査数が変化しても、陽性率は6から6.5%付近でほとんど変化していないことがわかります。言い換えると、陽性者数はほぼ検査数で決まってしまうということです。陽性者を含むある母集団で、陽性者数を一定として、検査数(サンプル数)を症状を見て、重度から軽度に順次増加させた場合の陽性率の変動は、図3のグラフの枠の外に緑色の線で書いたように、検査数が増えていけば陽性率は減少するするはずです。図3でこの傾向が見られないことは、検査数が決定的に不足
これから、数学的には、感染者数の推定問題として、解かれるべき問題があると思われます。なぜなら、政策決定は推定された感染者数によっていると思われるからです。
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都内の最新感染動向
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
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NHK コロナウィルス特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/