今回はマクロ編(その2)です。
以前に、マクロの検討に使った、1円切手を使います。
作例1
サンプル1は、マクロのアタッチメントを付けない条件での撮影です。
これより近寄るとピントがずれてしまいます。
サンプル2はマクロレンズを付けたものです。
形状がものすごく歪んでいます。また、中央部以外はピントがあっていないのでつかえません。
マクロアタッチメントのまとめ
セリアとダイソーのマクロアタッチメントをソニーのスマホで使ってみました。
中央部をトリミングする前提で使うのであれば、ダイソー製がお勧めです。
しかし、全般に画質の劣化(特にひずみ)が大きいです。
解決策には次の2つが考えられます。
-
市販のカメラ用マクロレンズをスマホにつけられるように改造する。おそらく、レンズを固定する洗濯ばさみの構造があっていれば可能と思われます。
-
iphone に変えてみる。アタッチメントレンズには、レンズの位置が、スマホの端から、何mmでないと使えないという注意書きが書いてあります。しかし、製品を作る側は、iphoneを基準に開発している可能性が高いです。iphoneであれば、以前の広角も含めて、ここまで不具合にはならないのではないかと想定されます。
作例2
奥行きのある被写体の撮影例です。
サンプル3はスマホで撮影した画像です。
サンプル4はオリンパスのPL-6にマクロレンズを付けて撮影したものです。RAW画像をdarktableのRGBワークフローで現像しています。
2月も終わり、シクラメンもシーズンは終わりになりました。花の撮影をしてみて、シクラメンは非常に撮影しにくいことがわかりました。難しい理由は以下です。
-
花の写真では、雄蕊に焦点を合わせることがフォーカスの基本ですが、シクラメンには、ポイントになる雄蕊がありません。
-
マクロ撮影で近寄ると、被写体深度が浅くなり、撮影対象の一部がボケてしまう課題が発生します。ボケは撮影対象を引き立てる技法で、背景がボケることは望ましいですが、撮影対象がボケてしまってはいけません。シクラメンの花は立体的で奥行きが深いので、撮影は難しいです。
-
赤い花は、色飽和を起こしやすい。
サンプル4を見ていただくとわかりますが、左奥の花のピントはずれています。また、右の蕾もピントがずれています。もうちょっと、花の部分が全体から飛びだした印象を与えたいのですが、上手くいていません。
サンプル3も万全ではありませんが、オートモードでこのレベルの写真がとれるのであれば、満足できます。