洗濯バサミタイプのスマホのマクロレンズは、ダイソーとセリアで購入したものをためしてみます。
ダイソーのレンズは、マクロと広角兼用にになっていて、2枚重ねのレンズをそのまま使う場合には、広角、1枚外して、使う場合には、マクロになります。
なお、以下の作例のすべてに共通するのですが、マクロの撮影では、ピントを合わせることが非常に難しいです。第1に、マクロ機能を使いたいわけですから、焦点があう「ぎりぎり」までよって、できるだけ大きく撮影したいことになります。この、「ぎりぎり」を見極めるのは非常に難しいです。これは、ソニーのスマホの問題かもしれませんが、筆者のもっているコンデジや、レンズ交換式カメラで、最大によってマクロを撮影する場合に比べて、ピントが合っていなくて撮影が失敗する確率が10倍くらい高いです。ここでは、オートフォーカスを使っていますが、最大によった場合には、フォーカスが合ったマークが画面に表示されても、実際には、フォーカスがあっていないことが普通です。仕方がないので、スマホのカメラで、焦点が合う最短距離でまず撮影し、それから、少し、離れた距離で数回撮影し、できあがりを、パソコンの画面で確認して、ピントの合っていないものを外しています。
今回は、性能テストですので、極限の画像が欲しかったので、このようにしましたが、普通の撮影では、この方法では、90%以上がピント外れになります。ですから、ソニーのスマホをお使いの場合には、マクロは、寄らいないで、少し離れた状態で使うことをお勧めします。
他のメーカーのスマホは手元にないので、この点で問題を抱えているかは不明です。
作例
例によって、まず、切手で試してみます。切手は、規格化しやすいのですが、奥行きがないので、被写体深度の問題を検討するにはむいていません。また、実際の被写体で、奥行きがないケースは少ないと思いますので、この結果を実際に撮影に応用するには、その点で注意が必要です。
サンプル1はアタッチメントを付けない状態です。やはり、あまり寄れません。また、切手が台形になってしまい、ひずみがあります。
サンプル2はセリアのマクロレンズです。完全に魚眼レンズ風になります。サンプル1と比べると、縦と横が2倍ずつくらいになっていますが、歪みが大きいので、サンプル1をトリミングする場合と比べたメリットは少ないと思われます。
サンプル2とサンプル3の違いに一瞬唖然としました。この2種類のレンズが同じマクロレンズという商品名で売られていることが驚きです。サンプル3は、サンプル1に比べて、確かに、対象物によれる点では、マクロレンズなのですが、画面の中央以外は焦点が合わなくなって、つかえません。しががって、中央のみをトリミングする前提で、使えば、使用する価値があります。ただし、ピントを合わせることは非常に難しいです。
サンプル2とサンプル3を見て、サンプル2のマクロレンズは、使用に値しないと判断しました。
そこで、以下では、ダイソーのマクロレンズのみを取り上げます。