日本のIT企業の倒産確率

(日本のIT企業の平均倒産確率は、かなり高いと思われます)



「日本と海外の政治家評価の差の疑問」で、「日本経済が落ち込んで、外交が崩壊して、1990年以前のレガシーな製造業に命運をかけて、ロシアみたいになる、あまり、想像したくない姿ですが、こうなる可能性もかなりあります」と書きました。

 

しかし、悪夢は現実に近づきつつあります。

 

1)日曜討論NHK

 

筆者は、TVをみませんので、日曜討論も見ていませんが、2022/06/19のFLASHの要約をみると、次のような討論がなされたようです。

 

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6月19日、参院選選挙の公示を3日後に控え、「日曜討論」(NHK)では各党の政策責任者が議論を交わし合った。なかでも、“終身雇用をやめるべきか” というテーマが、話題を呼んでいる。

 

番組では、企業にとってビジネスをしやすい環境が整っているかどうかを基準にした、2022年の「世界競争力ランキング」を紹介。63の国・地域のなかで、日本は34位と過去最低の位置にあった。

 

 そのうえで、日本の競争力を高める課題の一つが雇用だとし、終身雇用の見直しについて、各党党首に挙手制で賛否を求めた。「終身雇用を見直すべき」を選んだのは、自民党日本維新の会・国民民主党NHK党、「終身雇用を続けるべき」を選んだのは、公明党立憲民主党共産党・れいわ新選組社民党だ。



れいわ新選組山本太郎党首は「国際競争力を引き上げるために、雇用を流動化させるということ自体がおかしい。国が衰退し続けてきたのは、竹中平蔵さん的な考え方のもとに雇用の流動化が進められて、一人ひとりの購買力が奪われていったことが原因じゃないですか。やらなきゃいけないことは、生産基盤の回帰。国が徹底的に、政府調達で日本国内で作られた商品やサービスを買う。そうやって基盤を強化し、国内の雇用がさらに高い賃金で安定したものへ変わっていくという順番を踏んでいかなくては」と語っている。

 

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いまだに、公明党立憲民主党共産党・れいわ新選組社民党が、「終身雇用を続けるべき」というのは、驚くべきことです。人口が逆ピラミッドで、「終身雇用を続け」れば、若年層から高齢者への所得移転が強化され、若年貧困が強化され、出生率がさらに減少します。高齢者の投票率が高く、有権者数も高齢者が多いので、「終身雇用を続けるべき」が選挙に有利なのかもしれませんが、倫理上の問題があります。

 

「1990年以前のレガシーな製造業に命運をかけて」るのは、DXから逃げ出すので、自滅に他ならないのですが、れいわ新選組山本太郎党首が言っていることは、「1990年以前のレガシーな製造業に命運をかける」そのものです。



山本太郎党首の「国が衰退し続けてきたのは、竹中平蔵さん的な考え方のもとに雇用の流動化が進められて、一人ひとりの購買力が奪われていったことが原因」という視点は、経済学を敵視していまが、「竹中平蔵さん的な考え方」が経済学ではありません。アダム・スミス、ジェレミーベンサムは、貧困問題や道徳を問題にして経済学を作っています。日本の雇用の流動化は、労働市場を形成できませんでした。これは、経済学では市場の失敗の一つです。フランスのように同一労働同一賃金でない企業を摘発する検察のような組織を作り、年功型雇用をつぶしていれば、現在のような低所得にはなりません。

 

2)マルクス経済学

 

2019年5月に、経団連会長が記者会見で「終身雇用を前提に企業運営、事業活動を考えることに限界がきている。外部環境の変化にともない、就職した時点と同じ事業がずっと継続するとは考えにくい」と発言しています。しかし、これは、日本の雇用の流動化の時に、いうべき発言です。今頃になって言い出したので、経団連は、既得利権を守るだけで、経済学がわかっている人材がいなかったのではないかと思ってしまいます。



2022/96/15のNewsweekの河東哲夫氏の発言も、経済学に否定的な点で、似たような視点です。河東哲夫氏の発言には、そのうち改革すれば何とかなるという視点があります。つまり、今までの方法に問題があったことが、貧困問題や、出生率の低下の原因であるという視点が欠けています。

 

1990年以前に大学を卒業した人は、マルクス経済学の影響を受けています。河東哲夫氏ももちろん、その世代です。1990年以前、国立大学の経済学の教員の半分くらいは、マルクス経済学でした。そこでは、労働者は、資本家に搾取されているというドグマをエビデンスなしに繰り返します。一種の洗脳です。近代経済学は、資本主義の手先で、搾取の片棒を担いでいるといったイメージを繰り返します。労働組合の幹部は、ソ連が、労働者の天国で、搾取も貧困問題もないと宣伝していました。

ソ連が崩壊して、人権抑圧や環境問題があることがわかります。マルクス経済学は、支配者の都合のよいプロパガンダに過ぎなかったのです。

 

例えば、ウクライナウィキペディアによれば、次のような人権弾圧がありました。

 

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ソビエト連邦下のウクライナは拙速な農業の集団化政策などにより2度の大飢饉(1921年 - 1922年、1932年 - 1933年、後者はホロドモールと呼ばれ2006年にウクライナ政府によってウクライナ人に対するジェノサイドと認定された。アメリカ、カナダ、イタリアなどの欧米諸国では正式にジェノサイドであると認定されているが、国際連合欧州議会では人道に対する罪として認定している)に見舞われ、推定で400万から1000万人が命を落とした。この「拙速な集団化政策」は意図してなされたものであるという説も有力である。 

 

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中国の社会主義の場合には、大躍進で、2000万人、文化大革命で、700万人が、命を落としたと推定されています。

 

1990年以降、コンピュータが普及して、近代経済学は、微分方程式の数値解になっています。モデルとエビデンスを突き合わせて、合わないところを修正することが基本です。マルクス経済学のような各段のイデオロギーがあるわけではありません。



3)NTT

 

2022/06/19の日経新聞は1面で、NTTは3万人をテレワークにすると伝えています。

7面には、その理由が書かれていて、NTTから、Googleなどの米国のIT企業への人材流出がとまらないことが背景にあるようです。テレワークに、効果があるかは疑問です。ジョブ型雇用で、給与を上げないと、人材流出は止まらないと思われます。

 

1面では、政府は、外資が日本でクラウドサービスをする場合には、日本企業と組まないと、認可しない方針を出したと書かれています。これでは、中国企業と同じです。もはや、日本のIT企業には、国際競争力がないことを政府が公式に認めたことになります。

 

2019年5月に、経団連会長が、終身雇用が難しいといいだした原因には、人材の流出があった可能性も考えられます。



星野リゾートは、倒産確率をだしていますが、船が沈みだして人材が流出し始めたら、倒産する(船が沈没する)までの時間は、あまり残されていないと思われます。

 

日本のIT企業は、DXシフトが完了する次の10年を乗り切れなければ、倒産します。

 

少し前から、10年後には、DXで、現在行われている仕事の50%以上がなくなると言われてきました。

 

これは、個人のベースですが、組織ベースでは、半分以上の企業が倒産するか、大幅な組み換えを余儀なくされることを意味します。

 

星野リゾートにならって、10年後までの日本のIT企業の倒産確率を考えてみることもできます。

 

この確率を高く予測する人は、日本のIT企業に残ることはリスクになりますので、流出するはずです。

 

こう考えると、日本のIT企業は、10年後には、半分残っていれば良いほうだと思います。

 

これは、白物家電や、スマホで起こったことを考えれば、十分考えられるリスクであると思います。

 

引用文献



欧米の「奴隷経済」とは違う。日本の会社は(そんなに)悪くない!2022/96/15 Newsweek 河東哲夫

https://www.newsweekjapan.jp/kawato/2022/06/post-100.php

 

終身雇用やめるべきか…『日曜討論』各党の主張に議論百出「切られない安心は必要」「無能が切られるだけ」2022/06/19 FLASH

https://news.yahoo.co.jp/articles/68e11830dc9cfbf4f18bbc8c4fdd9471c9204dd0

2022年の霞ヶ浦総合公園のハナショウブ(土浦市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(806)

2022年の霞ヶ浦総合公園のハナショウブ土浦市

レストハウス前の池にハナショウブがあります。 アヤメ、カキツバタハナショウブの区別は、網目模様が無く,黄色い斑紋があるのがハナショウブのようです。

水生植物園にカキツバタがあるようですが、見落としています。

見つかれば、掲載したいと思います。

写真1 霞ヶ浦総合公園のハナショウブ

写真2 霞ヶ浦総合公園のハナショウブ

EF-M交換レンズの選択(1)

2021/12/09の「BEST OF LENS]に、Sharon Advik氏が、EOS Kiss M(M50)に最適なレンズの記事を書いています。

 

参考になるので、要点をみておきます・

 

1)推奨レンズのリスト

 

推奨レンズのリストは以下です。

 

原文には、詳しい解説がついていますが、以下では省略します。

 

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1 キヤノンm50に最適なレンズはどれですか?

1.1 シグマ50mmF1.4:(キヤノンm50に最適なレンズ)

1.2 Canon EF-M 22mm F2 :(キヤノンm50マークiiに最適なレンズ)

1.3 Canon 11-22mm f / 4-5.6:(キヤノンm50vloggingに最適なレンズ)

1.4 シグマ56mmF1.4:(キヤノンm50に最適なポートレートレンズ)

1.5 シグマ105mmf/ 2.8 :(キヤノンm50に最適なマクロレンズ

1.6 キヤノンEF-M18-55mmf / 3.5-5.6 :(キヤノンm50に最適なレンズ)

1.7 Canon EF-M 18-150mm f / 3.5-6.3 :(キヤノンm50に最適なオールラウンドレンズ)

1.8 シグマ16mmf1.4:(ユーチューブのキヤノンm50に最適なレンズ)

1.9 シグマ30mmf/ 1.4 :(キヤノンm50に最適なプライムレンズ)

1.10 キヤノンEF-M55-200mmf / 4.5-6.3 :(キヤノンm50マークiiに最適なポートレートレンズ)

1.11 タムロン18-200mmf/ 3.5-6.3 :(キヤノンm50に最適なスポーツレンズ)

 

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以下、気になる点をチェックしておきます。

 

2)標準ズームは何が良いか

 

現在の標準ズームのキットレンズは、15-45mmです。

 

しかし、Sharon Advik氏は1.6で、古い製造中止のEF-M18-55mf / 3.5-5.6を推奨しています。

 

標準ズームは何がよいのでしょうか。

 

2016年のOPTICAL LIMITSは、15-45mmを次のようにレビューしています。

 

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周辺光量落ちは、15mm開放で3.6EVのとてつもなく大きな値で、周辺光量落ちのレコードを更新した。これはAPS-C用のグラフの目盛りの2倍を超える値で、F11に絞ってさえ周辺光量落ちはまだ1.4EVある。28mmでは、周辺光量落ちはそれほど悪くはなく(開放で1.09EV)、F5.6まで絞ればほぼ問題はなくなる。45mmでは問題はない。残念ながら、周辺光量落ちはこのレンズの大きな弱点だ。

 

解像力は15mm開放時が最も弱く、このとき中央の解像力は素晴らしいが、隅は甘い。しかし、F5.6-8に絞ると、解像力は改善し、画面全域でとても良好な画質になる。望遠側にズームすると中央の解像力は徐々に低下するが、隅は開放からとても良好な解像力だ。回折の影響はF11以上で見られる。このレンズの解像力は、とてもしっかりとしている。

 

倍率色収差は、隅で1ピクセル前後でとても穏やかだ。

 

15-45mm F3.5-6.3 は、最高に輝いているレンズではないかもしれないが、とてもしっかりとした性能のレンズだ。このレンズは、15mm開放時を除けば非常にシャープで、歪曲や色収差もこのクラスの平均だが、15mmの周辺光量落ちが大きな弱点だ。鏡筒の造りは我慢できる範囲内だ。ライバルは同社のEF-M18-55mm F3.5-5.6で、このレンズの正式なテストはまだ行っていないが、光学性能と鏡筒の造りの両面で18-55mmは15-45mmよりも優れているようだ。

 

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換算画角24mmが必要であれば、18-55mmでは、写りませんので、標準ズームでは、15-45mmしか選択の余地はありません。

 

ただし、15㎜は非常にくせがあり、F8まで絞って使うべきです。

 

15-45mmの18㎜については、記載がありませんが、15㎜に順ずると考えるべきです。

 

そうすると、18㎜で、F3.5-5.6の範囲では、EF-M18-55mf / 3.5-5.6が、 EF-M 15-45mm f/3.5-6.3に勝っていると思われます。とはいえ差は小さいです。一方、DP-PREVIEWにもありますように、 EF-M 18-150mm f / 3.5-6.3がはるかに優れていますので、これをお持ちでしたら、EF-M 15-45mm f/3.5-6.3や、18㎜ f/3.5-5.6に優先して使うべきです。

 

一般には、標準ズームより、便利ズームの画質がよいことはあり得ないのですが、EF-Mマウントでは、そうなっています。

 

3)純正以外のレンズ

 

シグマのF1.4の3本のレンズ、16mmf1.4:、30mmf/ 1.4 、56mmF1.4が入っているのは順当と考えます。ただし、30mmf/ 1.4は、純正の32mmf/ 1.4と競合します。価格は純正より安いですが、性能も劣りますので、予算があれば、純正をおいて、購入する理由はありません。

また、この3本には、手ブレ補正機能はありません。

 

EF-M 18-150mm f / 3.5-6.3の手ぶれ補正は4段分です。

 

1.4->2.0->2.8->4.0->5.6

 

なので、手ブレについては、F5.6と同じになります。

 

16mmf1.4を手持ちで、暗所の撮影に使って、ぶれてしまったことがあります。

 

対抗馬は、オリンパスのE-PL6で、手ブレ補正値は非公開で、推定1~2段、レンズは、15㎜F2.0(F1.7をしぼる、換算60mm)ですが、Kiss Mに、16mmf1.4をつけた方が全敗でした。

 

かといって、直射日光下では、F1.4では、KIss M/M2の1/4000secのシャッター速度を越えてしまいます。EOS M6 Mark IIでは、1/16000secまで使えます。ただし、オリンパスパナソニックであれば、一番安い入門機でも、1/16000secまで使えるので、こんなところで、差別化して欲しくはありません。



タムロン18-200mmf/ 3.5-6.3は、純正のCanon EF-M 18-150mm f / 3.5-6.3 と競合します。望遠側が、200mmまであるのが魅力ですが、無理をしている分だけ、写りは劣ります。

ダブルズームのキットを購入すれば、 キヤノンEF-M18-55mmf / 3.5-5.6 がついてくるので、200mmはこれで写ります。EF-Mの望遠ズームは、このレンズしかありませんが、サイズからは考えられない程よく写ります。なので、タムロン18-200mmf/ 3.5-6.3を選ぶ理由はありません。なお、タムロン18-200mmf/ 3.5-6.3は現在、製造中止のようです。

 

EF-Mマウントの純正レンズは、キヤノンのLレンズのように、非常に良く写る訳ではありませんが、価格がともかく安いので、コストパフォーマンスは非常に高いです。このため、サイドパーティが、参入しにくくなっています。



次回は、唯一EF-Mマウントではない、Sigma 105mm f/2.8を取り上げます。



引用文献



11 Best lens for canon m50: (2022 Guide & Reviews) 2021/12/09 BEST OF LENS Sharon Advik

https://bestoflens.com/best-lens-for-canon-m50/

 

Canon EF-M 15-45mm f/3.5-6.3 STM IS - Review / Test 2016 OPTICAL LIMITS

http://www.photozone.de/canon-eos/972-canon_m1545_3563

和訳

キヤノンEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM は良好な性能だが周辺光量落ちが大きい デジカメinfo

https://digicame-info.com/2016/02/ef-m15-45mm-f35-63-is-stm-2.html

 

EF-M 15-45mm vs 18-55mm - Which to choose? DP-PREVIEW

https://www.dpreview.com/forums/thread/4313534

 

日本と海外の政治家評価の差の疑問~2030年のヒストリアンとビジョナリスト

(日本と海外の政治家評価の差について、説明する専門家を知りません)

 

日本の国会答弁が、ディベートのルールを無視した茶番であることはわかります。

 

国会答弁や霞が関文学とは、意味不明で、中身のない発言の代名詞です。

 

「これから、専門官と協議して、最善の方向を検討します」は、普通に考えれば、「私にはわかりません」の婉曲表現です。わかっていたら、時間稼ぎの中身のないこのような発言をする訳がないからです。

 

2002年度に犬語翻訳機を作りイグノーベル賞平和賞を受賞したバウリンガルもありますし、最近では、京都大学白眉センター特定助教の鈴木俊貴氏が、シジュウカラの言葉を解読したようですが、同じように、国会答弁翻訳機をつくることも可能と思われます。

 

最近の例を、国会答弁翻訳機で考えれば、次になります。

 

(1)インフレ対策に特別給付金を配りました。=>「インフレに乗じて、支給額を減らす予定です」

年金はインフレ補正で、下がっています。

 

(2)男女の賃金格差を公表します。=>「男女の賃金格差は温存するつもりです」フランスは、格差を取り締まり摘発する公的機関を作って大きな効果を上げています。公表にはほとんど効果がないことはわかっています。解決策から目をそらすのは御免です。

 

(3)ウクライナ戦争に伴い、ウクライナを支援し、ロシアとの関係を見直します。=>「ロシアとの経済関係は今後も継続します」天然ガス、石炭の代替供給先を見なおす予定は当面ありません。

 

ここまでは、筆者には、何が起こっているかは、理解できているつもりです。

 

今回の疑問は、こうした政治家の発言は、海外では、どのような評価を受けているかという点です。

 

欧米では、「これから、専門家と協議して、最善の方向を検討します」と言えば、選挙に落選しますので、だれも言いません。ブレグジットの時の英国の政治家を見ればわかります。具体的なロードマップについて、専門家の意見やアドバイスを求めることはありますが、意思決定と責任は、政治家がとります。そうしないと、選挙に勝てないからです。

 

(1)と(2)は日本の国内問題ですから、海外の有権者やマスコミは見るに耐えないと思っても、口を挟むまではないと思っているでしょう。

 

しかし、(3)は、日本の国内問題ではありません。

 

昔に戻れば、天安門事件の対応も同様であったと思われます。

 

もしも、欧米の国内政治家を評価するのと同じ基準で、(3)が評価されていたとすれば、かなり、まずい状態ではないかと思います。



生物多様性条約に対する日本の対応は、条文を読む限り、かなりおかしな、多様性をとり違えた対応になっています。

 

通常であれば、その段階で、クレームが来るのですが、なにしろ、生物多様性条約については、今まで、日本が最大のスポンサーでしたので、お金を出してもらえるのであれば、細かい点は目をつぶろうとか、クレームをつけえて、スポンサーを降りられる方が怖いといった反応があっても、不思議ではありません。

 

しかし、現在では、スポンサーの能力は、日本より中国が上です。

 

さらに、日本は、急速に貿易赤字を拡大しつつあります。

 

こうして、大スポンサーのステータスを失えば、外交で正面切って、正論をぶつけられる可能性が高くなります。

 

今のままでいくと、その時点で、日本の外交が崩壊してしまっても不思議ではありません。

 

金の切れ目が、縁の切れ目で、日本に賛成してくれる国がほとんどなくなる状態です。

 

1998年のソ連の崩壊のときに、ソ連は、同じような課題に遭遇しました。経済力と軍事力では、外交をリードすることが出来なくなったのです。

 

このときに、シュワルナゼとゴルバチョフが、とった方法は、地球環境問題を使って、軍事力と経済力の弱体化を補うという手段でした。この方法は、2000年くらいまでは、外交で一応の成功をおさめました。

 

しかし、資本主義移行に伴う国内経済の疲弊にともないプーチン氏が大統領になり、軍事力優先の外交に先祖返りしてしまいました。

 

今回の戦争で、ロシアの軍備は、1990年以前のレガシーが多いことが暴露されています。

 

つまり、今回の戦争の遠因には、ロシア外交の先祖返りがあります。

 

日本は、現時点では、デジタル経済へのシフトが遅れていること、ビジョンが描けていないことから、これから、日本経済の弱体化は10年はとまらないでしょう。ゴルバチョフのような政治家も見当たりません。

 

ともかく、科学的方法を無視して、霞が関文学を繰り返して、改革は何もしないのですから、なるべくして、経済は沈みつづけます。

 

つまり、日本にも、ソ連崩壊と同じような国際的なステータスの低下がまっています。終戦直後と同じように、優秀な人は、国内では、能力を発揮して働く場がないので、海外を目指すと思われます。これは、ソ連崩壊のときに起こったことです。

 

そのときに、ロシアが、1990年以前のレガシーな軍備に命運をかけたように、日本が、1990年以前のレガシーな製造業に命運をかけるようになる可能性もあると思います。全く、非科学的な夢よもう一度という発想です。

 

最近、新聞には、過去の成功者の成功談が連載されることが多く、どうも、夢よもう一度の視点が強くなっているように感じます。当たり前ですが、ビジネス環境が劇的に変わってしまったので、科学的には、過去の成功談が役にたつ確率はほぼゼロです。筆者は、特に、DXに対しては、有害だと考えています。

 

日本は、過去の成功を過大に評価するバイアスがとても強く、オリンピックの代表でも、現在の実力のある人よりも、過去の金メダリストを再登場させるバイアスが見られます。もちろん、過去の金メダリストは、勝てないのですが、金メダルという権威を離れて、実力を冷静に評価できないのです。同じことを産業界で行うと、レガシーな製造業の復活になり、実質は、DXを遅らせるだけの政策になります。

 

大学で言えば、東京大学が金メダルみたいに権威があることになりますが、インドでは大学に入るところで、倍率が60倍ですから、東京大学の学生の多くは、インドの一流大学の学生にかないません。米国のIT企業で、インド系のCEOが多いのは、単純に優秀だからです。日本のIT企業でも、優秀なインド系の人が働くようにならなければ、国際的に勝負にならないはずですが、こうした議論はなされていません。

 

つまり、日本経済が落ち込んで、外交が崩壊して、1990年以前のレガシーな製造業に命運をかけて、ロシアみたいになる、あまり、想像したくない姿ですが、こうなる可能性もかなりあります。

 

まあ、これは、素人の疑問ですので、外交の専門家が、この点をどう考えているのか、知りたいところです。




引用文献

 

東大の助教を辞め、5年任期の教員に…シジュウカラにすべてを捧げる「小鳥博士」の壮大すぎる野望 2020/05/24 Presodent Online 川内 イオ

https://president.jp/articles/-/57657?page=1

 

2022年の乙戸水生植物園のアヤメ(2)(土浦市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(805)

2022年の乙戸水生植物園のアヤメ(2)(土浦市

乙戸水生植物園のアヤメは、既に「2022年の乙戸水生植物園のアヤメ(土浦市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(795)」で、紹介しています。

実は、前回の花の紹介では、既に、盛りは過ぎてしまったと思っていました。

つまり、アヤメの開花を見落として、ベストシーズンを過ぎてしまったと思っていました。

これは、乙戸沼公園の東大通り沿いの駐車場からは、乙戸水生植物園までは、700mくらい離れていて、開花が見えないためです。

以前は、乙戸沼公園にも、アヤメが咲いていたので、それを参考に、乙戸水生植物園のアヤメの開花を予想できたのですが、乙戸沼公園のアヤメは手入れをしないため、最近は、全く開花しなくなりました。そこで、ベストシーズンを見落としたと思いました。

前回の写真を見ればわかりますが、開花して、しぼんで枯れている花も写っています。

そのことも、シーズンが過ぎたと考えた理由です。

しかし、その後、乙戸水生植物園にいくと、前より、多くの花が咲いています。

つまり、ベストシーズンを見落としたのでは、ありませんでした。

そこで、再度、アヤメの写真を掲載します。

前回よりは、花が、増えています。

写真1 乙戸水生植物園のアヤメ

写真2 乙戸水生植物園のアヤメ

写真3 乙戸水生植物園のアヤメ

Kiss M/M2で花を撮る(9)

10)花を選ぶ

 

今回は、アジサイを例に、花の選び方を考えます。

 

写真1には、アジサイの花が7つ写っています。この品種のアジサイの花は開くにつれて、青色が濃くなります。

 

青色から見ると、花が十分に開いてから、撮影するのが望ましいように見えます。

 

しかし、花の撮影においては、単色は表現が難しいです。

 

あるいは、写真の見栄えを考えるとグラ―デーションが写真に立体感を与えます。

 

写真1の3つの花を見ると、青だけより、青とクリーム色が適度に混ざっている方が、見ばえがします。

 

写真2は、写真1より、青が少なく、クリーム色が多いです。ここまで、開花していないと、開花前の印象を与えますが、立体的です。

 

このアジサイの花は、開くにつれて、花の形が平面的になります。

 

写真3は、写真2より、さらに、つぼみに近い状態です。青色は薄くなりますが、立体感が一番強いのは、この写真です。

 

アジサイの標準的なイメージに一番近いのは、写真1ですが、写真には、少し意外性があった方が目を引きます。

 

写真1と写真3で、どちらが目を引くかといえば、写真3のように思われます。

 

もちろん、写真1と写真3の開花の中間もありますし、フレームの開花のレベルの違う花を入れることもできます。

 

そうなると、まず、頭の中で、表現したい花の組合せを考えて、それに近い花を探す方法がよいと思われます。

 

 

写真1

 

 

写真2

 

写真3

 

水に色をつける話~水と生物多様性の未来(2)

(WFが、DPPに組み込まれることで、水に色をつけることが可能になります)

 

マネーロンダリングという言葉があります。これは、不法に取得したお金の出所を隠すことで、不法に取得したお金を使いやすくする手法です。これが、可能であるのは、お札や銀行の通帳上のお金には、色がついていないためです。

 

水に色を付けることはできないとも言われますが、逆に言えば、水に色をつける工夫は昔からなされてきました。例えば、違法な地下水の組み上げは、地盤沈下を引き起こします。汚れた水を未処理で流せば、環境破壊を起こします。後者では、河川で見えるのは、自流で希釈された水であって、汚れた水が筏のようにそのまま流れてくる訳ではありません。なので、水に色をつけることは難しいわけです。

 

1)ウォーターフットプリント

 

現在、水に色をつける工夫としては、ウォーターフットプリント(WF)があります。

 

2021/03/23のWWF JAPANによる「日本が世界の水環境に及ぼす影響を明らかにする『ウォーターフットプリント』」の解説を以下に、引用します。

 

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ウォーターフットプリント(WF)とは

ウォーターフットプリント(WF)は、水を利用して行なわれている、あらゆる製品の材料の栽培や生産、製造や加工、輸送、流通、消費、廃棄そしてリサイクルまでの「ライフサイクル」全体を視野に入れ、水環境の影響を定量的に評価するためのものです。

環境への影響の大きさ、すなわちフットプリントの大小は、m3という単位の水の量で表します。

この評価は、同じ流域で水資源を利用している複数の国が、どのように水資源に依存しているのか、その関係を理解すると同時に、汚染や水の枯渇といったリスクの評価に活用できるものです。

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WWF JAPANは、「オランダで設立された非営利組織ウォーターフットプリントネットワーク(WFN)では、グリーン、ブルー、グレーの3つの種類のウォーターフットプリントを設定しています」といいます。

 

以下に、WFNの定義を引用します。

 

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Green water footprint is water from precipitation that is stored in the root zone of the soil and evaporated, transpired or incorporated by plants. It is particularly relevant for agricultural, horticultural and forestry products.

 

グリーンウォーターフットプリントは、土壌の根域に貯蔵され、植物によって蒸発、蒸散、または取り込まれる降水からの水です。 これは、農産物、園芸製品、林業製品に特に関係があります。

 

Blue water footprint is water that has been sourced from surface or groundwater resources and is either evaporated, incorporated into a product or taken from one body of water and returned to another, or returned at a different time. Irrigated agriculture, industry and domestic water use can each have a blue water footprint.

 

ブルーウォーターフットプリントは、地表水または地下水資源から供給され、蒸発するか、製品に組み込まれるか、ある水域から取り出されて別の水域に戻されるか、別の時間に戻される水です。 灌漑された農業、産業、および家庭用水の使用は、それぞれ青いウォーターフットプリントを持つ可能性があります。

 

Grey water footprint is the amount of freshwater required to assimilate pollutants to meet specific water quality standards. The grey water footprint considers point-source pollution discharged to a freshwater resource directly through a pipe or indirectly through runoff or leaching from the soil, impervious surfaces, or other diffuse sources.

 

グレイウォーターフットプリントは、特定の水質基準を満たすために汚染物質を吸収するために必要な淡水の量です。 灰色のウォーターフットプリントは、パイプを介して直接、または土壌、不浸透性の表面、またはその他の拡散源からの流出または浸出を介して間接的に淡水資源に排出される点源汚染を考慮しています。



Components of agricultural water footprint: green, blue and grey (from SAB Miller and WWF, 2009) 

 

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WFNは、最後に出典は「SAB Miller and WW」であるといっています。

出典の擦り合わせのような状態になっています。

 

WWFは、膨大な人数のPhdを抱えていますので、英文のWWFの文章、パンフレットの用語は、正確に使い分けられています。WWF JAPANの日本語の用語の正確さは、日本の官庁の用語の使用に比べると、かなりよいですが、それでも、英文のWWFとは、差があります。

ですから、WWFという場合は、英語版のWWFを指すことにして、特に、日本語版の場合には、WWF JAPANの日本語版と明記して、区別します。

 

WFは、非常に複雑な概念です。

 

WFは、WFNの引用にありますように、農業用水のWFから、拡張した概念です。

 

グリーン水とブルー水は、水源(INPUT)に関する概念ですが、グレー水は、排水(OUTPUT)ではありません。特定の水質基準を満たすために汚染物質を吸収するために必要な淡水の量です。つまり、仮想水の一種になっています。

 

WWF JAPANの解説記事では、WFの試算が示されていますが、グレー水は除かれています。グレー水の評価は難しいのです。



WWF JAPANの解説ページ、あるいは、2014年の矢野 伸二郎 ,花崎 直太 ,伊坪 徳宏 ,沖 大幹の論文をみていただけるとわかりまが、これまでの、WFは、ある分野、あるエリアを対象に、大くくりで、WFを検討するものでした。

 

たとえば、読者が、スーパーで、トマトを購入するときに、そのトマトのWFを問題にすることはありません。これは、水に色がついていないからです。

 

しかし、この状況は大きく変化しつつあります。

 

あと数年で、トマトのパッケージにあるQRコードに、スマホをかざせば、WFプリントが表示される時代がくる可能性があります。

 

アプリの利用者は、購入許容範囲負荷の値を事前にプリセットしておけば、水質負荷の少ない、グレー水の少ない製品を選ぶことも可能になります。

 

次に、この点を見ておきます。



2)CE(循環型経済)

 

WWF Japanは、「製品の材料の栽培や生産、製造や加工、輸送、流通、消費、廃棄そしてリサイクルまでの『ライフサイクル』全体を視野に入れ」といっています。

 

この考え方は、Circular Economy(CE)政策と呼ばれます。「循環経済」や「循環型経済」と訳すこともありますが、本家のEUでは、CEと呼んでいるので、そのまま、CEで使われることが多くなっていますので、以下では、CEを使います。



欧州委は2020年3月11日、EU全域でサーキュラーエコノミーを加速させるための新計画「New Circular Economy Action Plan(新循環型経済行動計画)」を公表しています。

 

ISOは、Circular EconomyのISOの作成について、2018年9月 投票を行い、賛成26、反対6、棄権8で、ISO/TC323の設置が決定しています。なお、この投票で、日本は反対しています。議長国フランスは将来的なマネジメントシステム標準を志向するとしています。

なお、英国とフランスには、既に、国内規格があります。

 

英国の国内規格(UK: BS 8001 (2017) Framework for implementing the principles of the circular economy in organizations. Guide)

フランスの国内規格(Pr XP X30-901 (2018) Circular economy -management system of circular economy project -Requirements and guidelines

 

日本では、2021 年 2 月 26 日に、一般社団法人 循環経済協会(非営利型法人)ができていますが、実質的には、ハリタ金属株式会社が唯一の大きなスポンサーで、大きなムーブメントにはなっていません。



3)DPP(デジタル製品パスポート)

 

2022/05/11の European Policy CenterのStefan Sipka氏のDPPの解説を引用します。

 

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デジタル製品パスポート(DPP; Digital Product Passport)は、EUのサーキュラーエコノミーへの移行を可能にすることができ、最近の持続可能な製品イニシアチブは、長い道のりの政策フレームワークを提供します。

 

特別な注意を払う価値のあるデジタルツールの1つは、デジタル製品パスポート(DPP)です。DPPの一般的な認識と知識は限られたままですが、進行中の開発はCEに強力な推進力を提供する可能性があります。2022年3月30日、CEの新しい立法パッケージの一環として、EUはSustainable Products Initiative(SPI)を立ち上げ、DPPの大規模な導入の準備を整えました。公的機関、企業、消費者、市民社会の関係者など、関連する利害関係者間の情報伝達を改善するには、DPPに関する包括的なポリシーフレームワークを持つことが重要です。

 

タグ(QRコードなど)をスキャンすることで、生産者、消費者、廃棄物処理業者、法執行機関は、他の利害関係者の関連情報や対象を絞った情報に簡単にアクセスでき、場合によってはアップロードすることもできます。これには複数の利点があります。たとえば、情報に簡単にアクセスできるため、消費者はより多くのサーキュラー製品を購入したり、使用済みデバイスの修理方法を修理業者に知らせたりすることができます。

 

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4)水の未来

 

つまり、WF+CE+DPPは、水の未来を変えてしまいます。

 

WFの色の概念区分は、現在のエコシステムエコロジーの成果を十分に反映しているとはいえません。

 

牡蠣は汽水域で育ちます。牡蠣には、強力な窒素の除去機能があります。

つまり、グレイ水でいえば、通常のグレイ水をマイナスの水の放出と考えれば、プラスの水を放出していると考えることもできます。

牡蠣は、海水では生育できないので、汽水にするために淡水を必要としています。

牡蠣を再生可能な範囲で、収穫して販売するのであれば、トマトと同じようなWFを考えることができるかもしれません。

しかし、再生可能な範囲を越えて収穫した牡蠣と、再生可能な範囲で収穫した牡蠣に、同じWFをつけるのは、不合理です。

 

今までのWFは、HeyらのThe Fourth Paradigm: Data-Intensive Scientific Discoveryに準拠すれば、第3のパラダイムの計算科学に属しています。

 

DPPに対応するためには、第4のパラダイムのデータサイエンスに、シフトする必要があります。

 

今後、WFの概念には、大幅な見直しが必須と思われます。

 

2022年には、熊本県でアサリの産地偽装問題がおこりましたが、DPPは問題にはされませんでした。しかし、この問題は、DPPの特殊な場合にすぎません。

 

政府は、DXを促進するといっています。明示されてはいませんが、政府のいうDXとは、取り敢えず、デジタルで繋がるレベルを指しているように思われます。しかし、日本以外の世界は、すでに、デジタルで繋がるレベルは卒業していて、論点は、デジタルを何に使うかに移っています。

 

政府や、マスコミの考えは、一番レベルの低い企業や人にレベルを合わせて、そこが、落ちこぼれない内容に、税金を投入する方法です。この方法では、変化の速度は最低レベルになります。データサイエンスでいえば、対象の企業や人の確率分布を無視した非科学的な政策です。30年間、この方法を続けた結果が、現在の日本だと思われます。

 

日本は、ISOのCircular Economyに、反対した数少ない国です。

 

今の政策で、WF+CE+DPPに対応できる企業は少ないと思われます。

 

どのようなビジョンを考えても、かなりの企業はドロップアウトすると考えられます。

 

水の未来のシナリオは、労働生産性が低い、水利用効率が悪い、環境負荷が高い企業を淘汰して、より性能の良い企業に入れ替えられるかで、大きく変化します。




引用文献




What is a water footprint? Water Footprint  Network

https://waterfootprint.org/en/water-footprint/what-is-water-footprint/

 

日本が世界の水環境に及ぼす影響を明らかにする「ウォーターフットプリント」2021/03/23 WWF JAPAN

https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/4586.html



全球水資源モデルを用いて水源の違いを考慮した水資源への影響に関する特性化係数の開発

Journal of Life Cycle Assessment, Japan, Journal of Life Cycle Assessment, Vol.10 N o.3 J u ly 2014矢野 伸二郎 ,花崎 直太 ,伊坪 徳宏 ,沖 大幹

https://www.jstage.jst.go.jp/article/lca/10/3/10_327/_pdf/-char/ja

 

Digital product passports: What does the Sustainable Products Initiative bring? 2022/05/11 Europian Policy Center Stefan Sipka 

https://www.epc.eu/en/Publications/Digital-product-passports-What-does-the-Sustainable-Products-Initiati~484018

 

Digital product passports (DPP): what, how, and why? 2022/04/20 Circularise Chris Stretton

https://www.circularise.com/blog/digital-product-passports-dpp-what-how-and-why

 

ISO/TC323(サーキュラーエコノミー)規格

https://www.jemai.or.jp/standard/tc323.html