カラールックアップテーブルで色を乗り越える(2)

今回は、カラールックアップテーブルで夕日を編集してみます。

写真1が、元の画像ですが、この状態で、ヒストグラムの右が既に切れています。

写真2は、フィルミックRGBで、ダイナミックレンジを広げています。

写真3は、カラーバランスRGBで、色を濃くしています。

写真4は、カラールックアップテーブルで夕日の赤い色をピックして、更に、鮮やかにしています。

太陽の周りが不自然なので、写真5では、ソフト化softenモジュールで、太陽の周りの描画マスクを作っています。

写真6は、太陽の周りをぼかして出来上がりです。

写真7は、別の方法で、カラールックアップテーブルでVelviaのプリセットを読み込んでいます。

夕日については、Velviaのプリセットでもそれなりの効果があります。

 

 

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写真1

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写真2

 

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写真3

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写真4

 

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写真5

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写真6

 

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写真7

 

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露光の調整法の補足 20201/07/30

 

新町公園~つくば市とその周辺の風景写真案内(483)

新町公園

新町公園は、つくば市大穂体育館の隣にある公園です。

写真1と写真2に、新町公園を示します。

写真でわかるように、バスケットのゴールポストがあるだけの公園です。

それ以外に、特徴はありませんが、つくば市大穂体育館にバスケット・コートがありますので、体育館を補完する役割を果たしていると思われます。

バスケットのゴールポストは、個人住宅に設置されている場合もありますが、試合ができるゴールポストが2つ設置されている公園は、他には、思い浮かびません。

 

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写真1 新町公園

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写真2 新町公園

 

 

目的と手段の取り違えー益川先生の発言をめぐって

益川敏英先生が、お亡くなりになりました。

今回は、先生の発言を振り返って、目的と手段の取り違えについて考えてみます。

大学選択の目的と手段

入試を終えて、めでたく大学に入学した後で、無気力になる学生がいます。これは、昔は、5月病と呼ばれていた症候群です。よく言われる原因には、目的と手段の取り違えがあげられます。大学は、学習するところで、社会に出て役に立つ知識を身につけるところですから、学習の手段であって、目的ではありません。しかし、大学入試を目的に、勉強をしてくると、大学の合格自体が、目的になってしまうことを指します。しかし、この問題は、学生個人の問題ではありません。大学を卒業して、就職する時には、学習内容や成績は、給与に影響しません。給与に影響するのは、大学のランキングで、多くの場合には、専門分野の違いも考慮されません。つまり、目的とする大学に入学しさえすれば、就職条件が決まってしまいます。企業は、人材選択に、精神的にタフ、或いは、鈍感で、引きこもりなどのトラブルになりにくければ、成績はB級人材で構わないと考え、体育会系のクラブに所属した人を優先して、採用したりします。つまり、そこでは、成績のよいクリエータは排除されます。

良いクリエータになる条件は、次の2つです。

第1に、技術が優れていて幅広い表現力があること必要です。基礎体力です。

第2は、表現したい内容があること、あるいは、表現に対する審美眼や、改善すべき点がすぐに目につくことです。

問題は、第2点で、これは、現在の自分に対する不満であり、改善要求です。精神的にタフという判定基準は、一見良さそうに見えますが、実は、第2点を取りこぼす可能性があります。

 

益川先生の学術会議批判

2020年10月、梶田さんが会長を務める日本学術会議が推薦した会員候補6人を、菅義偉首相が任命しなかったことを、益川先生が問題視した、という記事が多いですが、2021/07/29の京都新聞を見ると、必ずしも、単純にそのように指摘しているわけではありません。引用します。


「僕は名古屋大で最初から反戦の空気の中で育ち、自然と平和主義者になった。戦後、どこの大学も反戦の雰囲気があった。日本学術会議ができたのも戦争の反省があったからだ。しかし、今は日本学術会議も雰囲気が変わってしまった。会員の選挙をやめて、現会員が次の会員を選ぶ。とんでもないことで、元に戻すには違う組織をつくらないといけない。今は科学者が戦争を意識しなくなってしまった」

戦争賛成ではないが軍事研究を警戒すべきとは思っていない人や、軍事研究に抵抗感がなく、研究費が出るならやるという人はいる。かつて若手研究者は政治問題に敏感で、社会の状況に反応していた。今はそういう議論に対して拒否反応を起こす。我々科学者は戦争がどういうものか、国民に注意を喚起していく必要がある」


つまり、現在の学術会議のありかたを「会員の選挙をやめて、現会員が次の会員を選ぶ。とんでもない」と批判しています。学術会議に、実際に会員手当として支払われたのは、総額4500万円で、210人いますので、平均20万円になります。10億円の予算に比べると、シェアは小さいですが、それよりも、答申などの活動が少ないので、目的を失っているように思われます。教育改革や、コロナ対策など問題は山積みですが、レスポンスは少ないです。なんとなく、会員であることの名誉に価値が生じて、目的と手段が入れ替わっているように見えます。

ポストについていれば、活動にかかわりなく、お金が支払われる場合には、ポストに就くこと自体が目的化する危険性があります。民主主義は、身分制度ではありませんので、ポストよりも、何をしたかが問われます。

アメリカのトランプ大統領が、批判された理由は、活動が、大統領というポストにふさわしくない、あるいは、温暖化問題のように、問題を解決するどころかこじらせてしまったと考えるからです。

もっとも、米国のことを引用するまえに、どこかの国の大臣も同じではないかという気もします。以前、ハンコ連盟のトップが、情報担当大臣をしていたことがありますが、次のいずれかしか考えられません。

「本気で、ハンコの普及に時計の針を戻すつもりである」

「大臣のポストにしか関心がなく、各段やりたい政策はない」

どちらも、あまりよい目論見とはいえません。

リエータの世界

逆に、ポストに関係なく、出来高がすべてであるのが、クリエータの世界です。

体操女子のシモーン・バイルスは、世界選手権では2013~19年、男女を通じて史上最多となる計25個のメダルを獲得した選手でした。2021/07/16のニューズウィークは、東京オリンピックが、「バイルスの家族にとっては娘のそばにいられなかった大会になる」として、心配してインタビューをしています。You tubeでインタビューが見られますが、バイルスは、「家族がいないのも、無観客も、初めてだけど、日本の人たちや自分たちを感染から守らなくてはいけないし、何がこようと準備はできている」といっていましたが、結局、29日、「メンタル面の不調」を理由に大会連覇がかかっていた東京オリンピック(五輪)の個人総合を欠場しています。

DXが、単純労働を置き換える世界では、価値を生み出すのはクリエータです。

これは、年功型で、ポスト自体が目的化する世界とは、対局にあります。

益川先生の学術会議批判には、クリエータの視点があったと思います。

 

 

  • 学術会議の会員手当は総額で約4500万円 加藤官房長官が人件費示す 2020/10/06 産経

https://www.sankeibiz.jp/workstyle/news/201006/bsh2010061339001-n1.htm

  • 「自分を信用できない…楽しくない」女子体操界スター・バイルス、重圧で棄権 2021/07/29 読売新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/4e71f2acc7da56bc79071292a9af0399690d8df1

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ba480c53c7e51230d20d03b1cb544b24a290fa8

  • 無観客開催「選手の家族ぐらいは距離を取って観戦できたはず」と海外から不満の声 2021/07/16 レベッカ・クラッパー ニューズウィーク 

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/07/post-96714.php

 

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つくば市大穂体育館(2)~つくば市とその周辺の風景写真案内(482)

つくば市大穂体育館(2)

大穂体育館と大穂交流センターの内部の紹介です。

写真1が、案内板です。黄色の部分が体育館で、白い部分が交流センターです。

交流センターには、会議室、和室、研修室の他に、調理室もありますから、料理教室もできそうです。

写真2が、体育館です。床のラインを見ると、バスケットボール、バレーボール、バトミントンを想定しているように見えます。

写真3と写真4は、吹き抜けになっているロビー(エントランス)です。写真1の案内版の2階のロビーの吹き抜けの部分の記載は不正確です。

写真5は図書室です。

 

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写真1 案内板

 

 

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写真2 体育館

 

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写真3 交流センター

 

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写真4 交流センター

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写真5 交流センター(図書室)

 

露光の調整法の補足

露光の調整は、露光モジュールで、スライダーを動かして調整することが基本です。

しかし、ヒストグラム窓の上で、マウスでも操作できます。

写真1では、ヒストグラムの右側が切れていますので、露光が過多です。

基本は、ヒストグラムの右が切れない、最大の露光が適正な露光になります。

ただし、このルールは、写真2のように、モノクロに変換した場合には、うまく当てはまりません。

ここでは、ヒストグラムの右に余裕がありますが、画像の電線の一部が消えています。つまり、露光は、過多に見えます。

また、写真1では、赤い丸で囲んだところにある白飛びのチェッカーをONにしています。写真1の画面の赤いところが白飛びを起こしているところです。

しかし、白飛びを起こす前に、ヒストグラムが切れますので、白飛びチェッカーをヒストグラムの代わりに使うことはお勧めできません。

さて、今回の主題は、写真3のヒストグラムです。「drag to change exposure」が表示されていますが、赤い矢印のように、左右にマウスをドラッグすると、ヒストグラムの上で、露光を変更できます。

また、「doubleclick resets」とありますが、ダブルクリックすると露光の値が0.0に、リセットされます。

写真4では、「drag to change black point」とあります。これは、ヒストグラムの左の部分をドラグすると、ブラックポイントを変更できます。写真3の露光の変更は、このエリアの右の場合です。「doubleclick resets」は露光と同じように、ダブルクリックで、ブラックポイントがリセットされます。

写真5と写真6は、スペクトラム表示です。ヒストグラムと基本的には同じですが、今度は、マウスのドラッグする方法は、左右ではなく、上下になります。

 

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写真1

 

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写真2

 

 

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写真3

 

 

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写真4

 

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写真5

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写真6

 

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東京都のコロナウイルス感染者数の短期予測~コロナウイルスのデータサイエンス(223)

東京都のコロナウィルスの感染者数が、連休で検査数が減ったリバウンドで、増えてしまい冷静に判断できなくなっています。そこで、ここでは、連休前の状況に戻って、短期予測をしてみます。

2021/07/29の スポーツ報知は、次の東京都の専門家の試算を紹介しています。


 専門家は、現在の増加比約153%を1週間継続すると、8月4日には1日当たりの新規感染者数の7日間平均が約2962人、2週間継続すると東京五輪閉幕後の11日には約4532人に上るとの試算を公表。


図1は、1週間の増加率の継時変化です。

オリンピックまえには、1.6まで上昇しています。筆者は、このグラフから、増加率165%を基準に考えていました。赤い線がトレンド線です。オリンピックに入る前の1週間の平均値は、1.5でした。図1に、見るように、オリンピックに入ると、この値が1.35まで低下しました。しかし、陽性率は増えていて、その原因は、検査数の減少にあります。連休明けに検査が集中すれば、リバウンドが起こります。

図2には、当初は、7月24日の感染者数もとに、1週間の増加率を推定するために、作ったモデルです。24日は、検査数が少なく、このモデルは使えませんでした。

7月31日は、明日ですから、今日、明日の感染者数がわかれば、モデルの増加率のチェックができます。

図1に見るように、増加率は、再び増加傾向にあります。最新は1.6です。これから見ると、1.53(153%)は小さすぎると思われます。ここでは、1.65と1.7(1.65+0.05)の増加率を仮定して、感染者数を逆算してみます。

図3が、1.65の場合で、図4が、1.70の場合です。

図2から、31日の7日間平均感染者数を求め、29日と31日のデータから、30日の7日間平均感染者数を内挿します。ついで、これに合うように、30日と31日の感染者数を逆算します。

結果は以下です。

 増加率 1.65 1.70

7月30日 3290 3990

7月31日 2878 3928

これから、連休で検査が減ったリバウンドの効果は、解消され、3000から4000人程度にいったん落ち着くと思われます。

もちろん、そのあとは、また、徐々に増加するでしょう。

なお、8月10日の増加率1.65のモデル推定値は、5296 で東京都の11日には約4532人よりは多くなります。

 

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図1 7日平均感染者の1週間の増加率

 

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図2 7月17日基準のモデル

 

 

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図3 増加率1.65の場合

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図4 増加率1.7の場合

 

  • 都専門家「経験のない爆発的な感染拡大に向かっている」…五輪閉幕後に1日4532人試算 2021/07/29 スポーツ報知

https://hochi.news/articles/20210729-OHT1T51157.html

 

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つくば市大穂体育館(1)~つくば市とその周辺の風景写真案内(481)

つくば市大穂体育館(1)

今回は、大穂体育館の外観を扱います。

写真1は、大穂交流センターと大穂体育館の入り口です。

正面が、大穂交流センターの入り口で、右が、大穂体育館の入り口です。

ガラスが周辺の風景を反射して、大変きれいです。

写真2は、正面が、大穂体育館の入り口で、左が、大穂交流センターの入り口です。

このアングルでも、ガラスが鏡になって、体育館を写しています。

写真3は、体育館側の建物です。ここも、ガラスが印象的に空を写しています。

アーチに四角いレンガのデザインは、大穂支所と共通です。

市町村合併前に、竣工したとすれば、30年以上たっているはずですが、古さを感じさせません。

 

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写真1 大穂体育館

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写真2 大穂体育館

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写真3 大穂体育館

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