レンズを巡る旅;レンズマウント

7Artisansが、AF50mmF1.8のレンズの発売を始めました。

 

このレンズについては、次点が重要です。

 

第1は、中国製のレンズは、ほぼすべてのメーカーでAFを実現したということです。

 

F1.8より絞られている場合には、AFで問題は起きにくいです。

 

F1.8未満の場合には、被写界深度が浅くなるので、AFの精度が落ちます。

 

この場合には、AFにするメリットはあまりありません。

 

第2は、7ArtisansAF50mmF1.8は、中国で先行販売され、ベストセラーになって、品薄になったため、日本国内の発売が遅れたようです。

 

自動車の販売台数の1位は中国で、2位はアメリカです。

 

量産によるコストダウンを考えると、中国市場は重要です。

 

同じ構造が、カメラとレンズについても起こっています。

 

BCN AWARDような日本国内での販売データでは、全体像がつかめません。

 

第3に、生き残るレンズマウントが、絞られてきたという点です。

 

中国製のAFレンズの対応は、マウント情報が公開されているEマウントとNIKONのZマウントが先行しています。

 

NIKONは、ZマウントのAFレンズを許可しないという話もあります。

 

なぜ、Zマウント対応のAFが出るのかわかりません。

 

考えられる理由は、AFのアルゴリズムが簡単なことです。

 

CANONNIKONが、2強時代では、どちらも、公式には、サイドパーティのAFレンズを許可していませんでした。

現在は、マウント情報を公開しているSONYが強いので、CANONNIKONが、公式には、サイドパーティのAFレンズを許可しない場合、ユーザーが、SONYに移行するリスクがあります。

 

50mmF1.8は、販売数の多いレンズの売れ筋ですが、今までは、特殊レンズの少ないダブルガウス構造のレンズが主流でした。

 

7ArtisansAF50mmF1.8は、ダブルガウスではありません。

 

 写真1は、TTArtisan 50mm f/1.2 Cで撮影しています。

 

TTArtisanは、7Artisansのエンジニアが、ドロップアウトしてつくった会社です。

 

イカレンズをモデルにレンズを開発しています。

 

歪み、色収差があり、低解像度です。

 

しかし、独特のボケを出すことができます。

 

レンズにクセがあると評価です。

 

しかし、クセのないレンズが良いレンズとは限りません。

 

写真2は、FマウントのNIKON DX16-80㎜F2.8-4.0をMFTのカメラにつけた撮影しています。80㎜F4.0の場合です。

 

写真2は、大きな弱点のない写真ですが、どちらが、面白いかといえば、写真1になると感じます。

 

 

写真1  TTArtisan 50mm f/1.2 C

 

写真2 NIKON DX16-80㎜F2.8-4.0