1)描画マスクの補足
描画マスクの反転ができない原因がわかりましたので、補足します。
drawn maskと書かれた行の右端にマイナス(-)が表示されています。このマイナスをクリックするとプラス(+)になります。この機能は、マスクの内側と外側を入れ替える機能です。
このとき、mask opacityを-100%にしておけば、OKです。
写真1が、その場合の反転マスクです。
写真2は、モノクロームモジュールで、円形の描画マスクを反転させていますので、中央の円を除いてモノクロになっています。
2)グラデーションマスク
今回のテーマは、グラデーションマスクです。
今回は、露光モジュールの新しいインスタンスで使っています。
風景写真では、晴れの日には、空の露光が高くなり、陸地または水面と露光を合わせることが難しくなります。
フィルムカメラの時代では、空の部分にだけNDフィルタ―をかけていましたが、デジタルカメラであれば、RAW現像で対応できます。なお、ダイナミックレンジが広い場合には、ブラケット撮影を考えるべきです。センサーサイズが大きくなるとダイナミックレンジが広がります。つまり、フルサイズセンサーの方が、ダイナミックレンジは大きくとれます。センサーサイズが小さい場合には、ブラケット撮影を使います。この方法は、被写体が動いている場合には使えません。
写真1では、露光モジュールの新しいインスタンスで、グラデーションフィルタ―を使っています。グラデーションフィルターは、空と陸の境で使い、空の部分にマスクが来るようにします。
グラデーションフィルタ―には、矢印が表示されます。矢印の先端で、マスクの濃度は、0%、矢印の根元の丸い点で、マスクの濃度は100%で、50%に相当する中点で、マスクの中央の位置の線と矢印が交差しています。
マスクを移動するには中点をマウスで移動します。
マスクを回転させるには、矢印の根元の丸い点をマウスで移動させます。マウスポインターを丸い点において、マウスの左ボタンを押したまま、ポインターを丸い点からずらしても、回転機能は維持されます。グラデーションマスクの角度の微調整には、この手法をつかい、中点からはなれた場所で、マウスを動かします。
グラデーションマスクの境界線は直線ですが、マウスのポインタを矢印の中点において、マウスホイールをまわすと、曲率をつけることができます。
写真2は、グラデーションマスクを確認しています。
写真3では、露光を下げています。
空と陸の露光の差をより小さくするには、mask opacityを増やすことで対応する方法と、露光をより下げる方法とがあります。