高価なレンズは、ボケが綺麗ですが、価格が上がるにつれ、大きく、重くなります。
画角とF値は、はRAW編集では、調整できませんが、ボケは調整可能です。
問題は、レンズの評価が、Jpeg中心である点です。
今回は、レファレンスのレンズにCANONのEF50mmF1.8を使います。
写真1は、kissMにアダプターをつけて、50mmF1.8で撮影しています。
このレンズは、中央の性能は、十分ですが、周辺に行くと、解像度が低下します。
古い設計のレンズで色収差ものこっています。
写真1の上の方に、丸ボケが見えますが、収差があり、硬いボケになっています。
最近のレンズ、例えば、シグマの56mmF1.4では、このような収差がでません。
シグマの56mmF1.4は解像度優先のレンズで、ボケに重点はありませんが、より高価なレンズになれば、ボケにこだわります。
写真2は、darktableのdiffuse or sharpenモジュールを使っています。
丸ボケの硬さがとれ、色収差は目立たなくなっています。
写真3は、上部を拡大して比較しています。右が、処理ありです。
写真4は、試用したグラデーションフィルタ―を示しています。
写真5は、diffuse or sharpenモジュールのパラメータ設定例です。
diffuse or sharpenモジュールは、万能でありませんが、今後、このようなモジュールが進化していくことを考えると、ボケにこだわることは、理にかなっていないと思われます。
理論上は、フォーカスブランケットのマルチショットを使えは、ボケの再現はより簡単にできると思われます。
このアイデアは、フジフィルムのコンデジには、採用されていました。
なお、CANONのEF50mmF1.8は、「マイクロフォーサーズの高いレンズとフルサイズの安いレンズはどちらが良いか?【比較検証】」でも使われています。
この記事をみれば、レンズの価格差は、ボケに反映されていることが分かります。