中古レンズの価格と神レンズについて考えます。
フジノンレンズ XF35mmF1.4 Rは、Xマウントの最初のレンズ(2012年 2月18日 発売)です。
後継モデルには、33mmF1.4で、旧型も並行して販売されています。
価格COMで、価格と中古価格を見ると次の様に値崩れしていません。
モデル 評価 価格 中古価格(Aランク)
XF35mmF1.4 R 4.76 ¥64,700 ¥64,800
XF33mmF1.4 R LM WR 4.56 ¥98,800 ¥99,900
LUMIX G 20mm/F1.7 II 4.53 ¥27,200 ¥26,000
価格COMの売れ筋リストから2015年以前に発売されたモデルを同様に抽出すると次になりました。
モデル 評価 価格 中古価格(Aランク) 発売日
M.ZUIKO ED 75-300mm F4.8-6.7 II 4.45 ¥38,280 ¥31,200(B) 2013年 3月1日
EF50mm F1.8 STM 4.57 ¥14,460 ¥12,000 2015年 5月21日
LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 4.67 ¥46,618 ¥41,800 2014年 5月15日
XF16-55mmF2.8 4.65 ¥148,190 ¥114,800 2015年 2月26日
E 35mm F1.8 OSS SEL35F18 4.55 ¥45,369 ¥43,500 2012年12月 7日
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G 4.43 ¥94,045 ¥66,900(B) 2014年 4月24日
EF-S24mm F2.8 STM 4.59 ¥18,189 ¥17,100 2014年11月13日
XF18-55mmF2.8-4 R 4.59 ¥59,800 ¥49,700 2012年11月17日
AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G 4.67 ¥25,506 ¥21,000 2011年 8月25日
SP AF17-50mm F/2.8 4.43 ¥16,976 ¥14,600(C) 2009年 9月17日
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 4.00 ¥32,836 ¥17,800 2014年 2月28日
LUMIX G MACRO 30mm/F2.8 ¥38,847 ¥31,000 2015年 4月23日
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 4.64 ¥30,780 ¥27,800 2014年 2月28日
このリストにはマウントを最近変えたCAONのRFマウント、NIKONのZマウントは含まれません。
シグマ、タムロンといったサイドパーティーは頻繁にモデルチェンジをするので、含まれません。
逆にいうと、7年以上使われているレンズは数少ないことになります。
シグマ、タムロンといったサイドパーティーはレンズの改良を繰り返すので、ひとつのモデルの設計コストを分離することができません。
こうした改良型のビジネスモデルの場合には、物理特性の良いレンズをつくると思います。それは、評価基準が物理特性であれば、改良点の評価が容易にできるからです。
XF35mmF1.4 Rはかなり特異なレンズで、他社のカメラとレンズでは撮影できない写真が、Xマウントであれば撮影できることを示すレンズであったと思われます。
これば、物理特性のはるかによいXF33㎜F1.4が出た後でも、旧型が併売されている理由と思われます。旧型は4000万画素の新しいカメラでは、解像度不足になりますが、売れてるのは、解像度の悪い旧型の方です。
MFTは、マウントを共通化した結果、類似のレンズがパナソニックとオリンパスから発売されました。その結果、レンズは差別化のために、個性が強くなっています。
LumixG14mmF1.7は非球面レンズを3枚使っていますが、FDレンズはつかっていません。その結果、色収差が若干のこります。画質は固くなります。
これは、非常の個性的なレンズになっています。
darktableでは、フィルミックRGBのデフォルトでは、彩度不足になります。
写真1は、OMワークスペースで現像した14㎜F1.7の写真です。
やはり、黒が強く思われます。
写真2は、darktableのデフォルトです。
写真1よりは、彩度が落ちていますが、全体は似ています。
写真3は、darktableで調整して、RAW現像しています。
写真4は、別のシーンです。
彩度と解像度を上げれば、十分使えるレンズと思います。
同様の編集をOMワークスペースで行おうとして、挫折しました。
理由はパラメータの多さです。
darktableは、パラメータはプリセットでOKで、そのあと微調整すれば、満足のいく現像がすぐにできます。
スライダーを移動させても、他の現像ソフトのように、スライダーの移動量が多いとすぐに、画像が破綻してしまうことはありません。
写真3と写真4のような現像は、OMワークスペースやLightroomでも可能と思いますが、その手間は比較にならないほど大きいと思います。