CanonのEF50mmF1.8は、全ての純正交換レンズの中で、一番安価で、一番販売数の多いレンズです。
MTF曲線は、かなり悲惨で、周囲にいくにつれて、性能の劣化の激しいレンズです。
つまり、絞り開放では、主題はフレームの中央付近において、周囲はボケるので、画質は問わないという使い方をするレンズです。
マニュアルフォーカスで良ければ、同じ価格帯では、中国、台湾、韓国製のレンズの方がよく写ります。非球面レンズや、特殊レンズが投入されています。
マニュアルフォーカスは、時間がかかるので、スループットを考えれば、オートフォーカスにも、アドバンテジがあります。
とりあえず、EF50mmF1.8の使いこなしを類似のレンズと比較して考えてみます。
今回使ったのカメラは、Kiss Mです。換算画角は、85mmになります。
85㎜は慣れないと使いづらい画角ですが、ストリートフォトに、最適の画角といわれています。
写真1が今回のテーマのタンポポです。
前景の主題のタンポポをくっりき写します。
背景のタンポポは、ボカシます。
これだけです。
主題のタンポポは、形の良いものを選びます。
花の撮影では、花のサイズはわかりませんので、サイズより、姿のよいものを選びます。
写真2が、F1.8、写真3が、F4.0、写真4が、F8,0です。
ボケの量は大きいのは、写真2ですが、黄色の丸ボケがタンポポであるとわかるのは、写真4です。
写真3と写真4の絞りであれば、ズームレンズでも撮影できます。
EF-Mマウントに限れば、標準ズームは、EF-M15-45mm F3.5-6.3なので、一番近い画角は、45mmF6.3になります。
望遠ズームは、EF-M55-200mm F4.5-6.3なので、一番近い画角は、55mmF4.5になります。
便利ズームは、S18-150mmF3.5-6.3なので、50mmF5.6になります。
なお、EF-M S18-150mmF3.5-6.3は、製造中止で、後継モデルは、RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMです。
この中で、50mmF4.0に近いのは、55mmF4.5になります。
いわゆる大三元、小三元と呼ばれるF値固定のズームは、F2.8 かF4.0になります。
F4.0は小型化重視で、F2.8より性能が悪くなります。
写真3はズームレンズなら、できて当然と思って、調べてみると、50mmF4.0のズームレンズは、小三元以外には、少ないです。
実売1万円くらいのオリンパスのキットズームM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rでは、50mmF4.2でした。
この辺りが、妥協できる近似値と思われます。
F4.0であれば、大抵の写真は撮れます。
デジカメでは、ISOをあげられるので、F1.8を生かす場面は、かなり限定されます。
EF50mmF1.4の物理特性は、良くないですが、写真を見るかぎり、弱点は、あまりめだたない感じがします。