今回はEF-Mマウントのレンズを整理しておきます。
ズームレンズは、1.から4.の4種類があります。 他には、5.6.がありましたが、現在は廃番です。
EF-M11-22mmは、広角なので、一般には、1.2.3.を使っている人が多いと思われます。
画角毎のF値を表にしました。
表1は、かなり、変です。
標準ズームEF-M15-45mm と便利ズームEF-M18-150mmを比べると、画角18-45㎜の間では、便利ズームが、標準ズームより、F値が明るくなっています。
旧型のEF-M18-55mmであれば、こうした逆転はおこらなかったと思われます。
EF-M15-45mmが、EF-M18-55mmでより写りが悪いとは感じませんので、センサーの性能が上がったので、レンズを暗くして、小型化を図った結果ではないかと思われます。
望遠域では、EF-M55-200mmより、EF-M18-150mmが良く写ると感じますが、それは、F値にも出ています。
EF-M18-150mmは、kiss M(順番では、EOS M4相当)のキットレンズとして販売されていました。
Kiss Mのセンサー性能に大きな差があると思いませんが、メーカーは、差があると判断したようです。
M3までは、デュアルピクセルのセンサーでは無かったので、Kiss Mで、自動焦点の性能は劇的に向上しています。
それに比べると、センサーの感度やノイズ耐性の差は小さく感じられます。
今回のサンプルは梅ではありませんが、検討したいのは、画角です。
使用したレンズは、EF-M18-150mmです。 同じ花を、同じ大きさで撮影したつもりですが、大きさは、揃っていません。
写真1が、18mmF3.5です。
写真2が、53㎜5.6です。
写真3が、132mmF6.3です。
一般には、風景写真のように解像感優先で、F8を使う場合を除けば、明るいF値で撮影することが原則です。
レンズによっては、開放端(一番小さなF値)では、解像感が極端に低下することもあり、その場合には、少し絞って撮影します。 しかし、写真1の花の場合には、解像感はいらないでしょう。
被写体との距離が離れていて、望遠でしか、フレームの中の被写体のサイズを確保できない場合には、望遠を使わざるをえませんが、そうでなけれは、近づいて、明るいF値で撮影することが原則です。
しかし、今回の花の場合には、被写体とカメラはおなじ平面にあって、距離を調整することができます。
つまり、ズームしてカメラの画角を変えても、距離を変えれば、フレームの中の被写体のサイズをそろえることができます。
望遠にするとF値が暗くなります。絞りがきつくなることと、望遠による圧縮効果で、被写体深度が深くなります。
また、レンズの湾曲効果も弱くなります。
その場合に、「画角をいくらにして撮影することがベストか」、これが、課題になります。
梅の花の場合には、花が小さいこと、高所のある花は望遠でしか撮影できないこともあり、全く同じ条件ではありません。
それでも、カメラの高さより低いところに咲いている花については、同じ問題が起こります。
EF-M18-150mmは、ズームするとF値が、F3.5-6.3の間を動きますので、最適の画角をさがすことは容易ではありません。
ズームレンズで、ズームしても、F値が変化しないレンズであれば、最適な画角はより簡単に求まります。
というわけで、現在の梅の撮影時の画角の撮り方は、かなりいいかげんです。
- EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM 概要
- EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM 概要
- EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM 概要
EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM
- TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC (Model B011) ブラック
表1 画角毎のF値
11 15 18 22 24 28 35 45 55 70 100 150 200
EF-M15-45mm - 3.5 3.5 4.0 4.5 4.5 5.6 6.3 - - - - - EF-M18-150mm - 3.5 3.5 4.0 4.5 5.0 5.6 5.6 6.3 6.3 6.3 - EF-M55-200mm - - - - - - - - 4.5 5.0 5.6 5.6 6.3 EF-M11-22mm 4.0 5.0 5.6 5.6
EF-M22mmF2.0 EF-M28mmF3.5macro EF-M32mmF1.4