ズームレンズの画角と撮影法(4)

Kiss M/M2の標準ズームレンズで画角のサンプルを示します。

 

今回は、標準ズームEF-M15-45mm F3.5-6.3を、マクロ代わりに使っています。

 

Kiss M/M2には、EF LENS EF-M28mm F3.5 マクロ IS STMという特徴のあるマクロレンズがあります。

 

このレンズは、「レンズ前面には世界初となるLEDライトを内蔵。新搭載のスーパーマクロモードにより、等倍撮影(1.0倍)を超える、撮影倍率1.2倍を実現しています。手持ちでの撮影時に手ブレを抑えるハイブリッドISのほか、光学系には高画質を実現するUDレンズ、非球面レンズも採用」しています。

 

FE-Mマウントの交換レンズには、UDレンズは使っていないと思っていましたが、このマクロでは、使っているようです。

 

28mmは、換算45㎜です。

 

マクロレンズには、換算50mmの標準画角のものと、換算120㎜の望遠画角のものがあります。望遠画角が必要なわけは、花にとまる昆虫のように、近づいて撮影すると逃げてしまう被写体があるためです。

 

換算120㎜であれば望遠レンズ(EF-Mでは、EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS )を使えばよいと思われるかもしれませんが、一般に、望遠ズームは、近くには焦点が合いません。

 

換算120㎜の望遠マクロレンズがあれば、それを使うべきですが、FE-Mマウントには、換算120㎜の望遠マクロレンズはありません。そこで、近くには焦点が合うズームレンズを使うことになります。

選択肢は、次の2つになります。

 

(1)EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

(2)EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM

 

今回は、(1)です。

 

最初に、画角毎に、一番近寄れる距離をさがしてみました。画角は、広角端15mm、換算50mm付近の34mm、望遠端45㎜です。

 

写真1、写真2、写真3にその結果を示します。

 

EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMの場合には、望遠端が一番大きく写りますので、望遠マクロの代わりに使うのであれば、望遠端を使うべきだということになります。

 

写真4は、望遠端で、昆虫を撮影しています。

 

この程度の大きさで、撮影することができます。

 

 

写真1:15mm:換算24mm

 

 

写真2:34mm:換算55mm

 

 

写真3:45mm:換算72mm

 

 

写真4:45mm:換算72mm