1)ジョブと給与
2023年5月18日の日経新聞の一面には、日本は高度人材の獲得競争に、給与が安くて、雇い負けしているという記事が出ています。
しかし、給与とジョブはセットです。日本企業は、労働生産性の高いジョブを提示できなくなっている点に問題があります。
同じ日の日経新聞の9面には、日本は公的資金大国であると書かれてています。日本の銀行は、税金を使った護送船団方式になってしまいました。これは、天下りを受け入れることで、税金を投入してもらうシステムです。
証券会社も、銀行ほどではありませんが、似たような状況にあります。
アメリカでは、高度人材になって、金融機関で、株式運用を手がけることが最も高い所得を得られるルートになっており、高等学校から大学の学生は、トレーダーを目指しています。
日本では、年功型雇用の護送船団方式になっていますので、若年者が高い所得を得られるポスト(ジョブ)はありません。
その結果、学生は勉強しても、所得が増えないので、勉強しません。
加谷 珪一氏は、次のように、日本には労働市場がないといっています。
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ドイツでは、つい最近まで最低賃金の制度が存在しなかったが、日本と比較するとドイツの労働者の賃金は圧倒的に高く、市場メカニズムによって労働者の生活が担保されていた。
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筆者は、労働市場を阻害する要因は、年功型t雇用と護送船団方式にあると考えています。
2)ラピダスの話
半導体製造のラピダスには、膨大な税金がつぎ込まれようとしています。
筆者は、ラピダスには、独自技術と人材が以内ので、競争力はないと判断しています。
要は、お金の問題では、解決できない問題がクリアできなkれば、教護企業に追いつくことは不可能と考えます。
ラピダスのトップの東哲郎氏のインタビューがあったので、一部を引用します。
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次に未来があるような雰囲気に今なってないのは、若い人ではなくてわれわれの世代の責任だと思っていますね。
いまRapidusに来る人って50代くらいの人なんです。半導体をやっていた人たち。会社の都合とかなんとかで、思い切ってできないという人たちがRapidusに来て、最先端をやるというのは非常に技術者としてやりがいがあるわけです。だけど今、例えば大学とか大学院を出る人たちで半導体やりますという人はあんまりいないんですよね。
その次の世代をいろいろ考えた場合、やっぱり人材の育成はすごく重要でね。大学なんかを巻き込みながら人材を育成していく。20代から30代になってきて大きな力になるというふうにしようと。
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これから見るように、(a)若い人を中心に人材が確保できていない、(b)そもそも若い人が、チャレンジすれば、高い所得が得られるとは考えていないことがわかります。
生成AIでも、CPT-3を日本語化すうベンチャーがあります。
しかし、英語版の生成AIで勝負しているベンチャーはありません。
Windowsが出て来る前の、1980年代に、NECは、日本語の使えるPC-DOSマシンを作って、日本国内で高いシェアを持っていました。
しあkし、90年になって、Winodwsが日本語に対応するようになると、急速にシェアを失いました。
CPT-3を日本語化には、これと同じリスクがあります。
引用文献
じつは日本が、いよいよ「強力な統制国家」になっていることに気づいていますか…?2023/05/10 現在ビジネス 加谷 珪一
https://gendai.media/articles/-/110009
ムーアの法則」は日本に何をもたらしたのか 2023/05/17 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230516/k10014068741000.html