CANON EF28-80mm F3.5-5.6 IV USM(1996)の色収差

 

CANON EF28-80mm F3.5-5.6 IV USMは、1996年に出た、標準ズームです。

Kiss用に設計されています。

 

1995年のEF75-300mm F4-5.6 II USMの色収差は紹介していますが、300mmは条件が悪いので、色収差のレベルの参考にならない面があります。

 

これを除くと、手元にあるCANONの古い方のレンズになります。

 

キットレンズの色収差の歴史的なレベルの推移とお考えください。

 

写真1と写真2は、CANON EF28-80mm F3.5-5.6 IV USM(80mmF5.6)で撮影しています。

 

オートフォーカスは壊れてしまって、マニュアルで撮影していますが、ピントがずれています。

また、フードをつけなかったので、太陽光がかぶっています。

 

ここで、チェックしたいのは、丸ボケなので、前景の不出来は無視しています。

 

丸ボケには、黄色の色収差が出ています。

 

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「darktableの色収差補正の留意事項(3)」で、PENTAX F Zoom 28-80mm f3.5-4.5のキットズームの色収差を紹介しました。このレンズの発売時期は特定できませんでしたが、1980年代後半と思われます。

ズームレンジは、28-80mmで、CANON EF28-80mm F3.5-5.6 IV USMと同じですが、望遠端は明るくなっています。

写真3で、同じ80mmで、CANON(左)とPENTAX(右)の色収差を比較しています。

PENTAXの方が色収差が派手にでています。

最近のズームレンズは望遠端が暗いものが多いですが、色収差を押さえる設計になっている可能性があります。

 

デジタルであれば、写真3のような比較は簡単ですが、フィルム時代には、色収差より、見た印象が重視されたのではないかと思われます。

 

古い銘レンズは、色収差が多いと思われます。

 

写真4は、EF50mm F2.5 コンパクトマクロ(1987年)で撮影しています。

色収差はありますが、かなり抑えられています。

 

 

 

 

 

global.canon

レンズ構成は、上記にはありませんが、次と同じと思われます。

 

global.canon

 

 

 

写真1 CANON EF28-80mm F3.5-5.6 IV USM

 

 

 

写真2 CANON EF28-80mm F3.5-5.6 IV USM

 

 

写真3 CANON(左)とPENTAX(右)

 

 

写真4 EF50mm F2.5 コンパクトマクロ