色収差のチェックで、今回は、コンバージョンレンズを扱ってみます。
対象は、ソニーのテレコンバージョンレンズ VCL-HGD1758です。
このコンバージョンレンズは、口径58mmなので、適合するレンズとして、AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VRをえらびました。
このレンズの300mmでは、軸上色収差がはっきり出ます。色収差の変化を見るのであれば、コンバージョンレンズなしで色収差があった方が分かり易いと考えました。
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6Gのレンズ本体は、約530gあります。
コンバージョンレンズのスペックは以下です。
倍率:約1.7倍
レンズ構成: 3群5枚
大きさ:最大径φ90mm、全長約73mm
質量:約560g
つまり、コンバージョンレンズの方が重いです。
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6は、インナーフォーカスではないので、 VCL-HGD1758をつけて、オートフォーカスで、長い時間使えば、故障すると思われます。
コンバージョンレンズによるF値の変化に記載はありません。
パナソニックのDMC-FZ20に1.7倍のコンバージョンレンズをつけるとF2.8がF4になります。
同じレベルであれば、1EV下がっていると思われます。
専用のテレコンバータでは、1.4倍で、1EV下がりますが、コンバージョンレンズは開口部が広くなっているので、その分だけ、有利と思われます。
写真1が、コンバージョンレンズをつける前のDX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G(300㎜F5.6)で撮影しています。
写真2は、VCL-HGD1758をつけて撮影しています。
軸上色収差が増えるとは予想していましたが、ここまで大きいとは思っていませんでした。
写真3は、軸上色収差を楽しむように、RAW現像してみました。