AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-EDは、2004年発売のデジタル一眼レフ初期のキットレンズです。
MTF曲線をみると10本のラインはよいですが、30本のラインは今一つで、周辺に向かって劣化しています。
ミラーレス時代以降のレンズと比べるとMTF曲線は、1世代前のレンズです。
手ぶれはついていませんが、サイズは小さめです。
レンズ構成は、13群15枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ1枚含む)なので、色収差は少ないと予想されます。
写真1と写真1は、18-70mm f/3.5-4.5(70mmF4.5)で撮影しています。
線が細く感じられますが、色収差はほぼありません。
2015年にでたAF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VRの方が、ズームレンジが広く、レンズが明るく、手振れもついていますので、性能から言えば、18-70mm f/3.5-4.5を使う理由はありません。
18-70mmは、約390g(約73mm×75.5mm)ですが、16-80mmは約480g(約80mm× 85.5mm)です、
数字でみれば、重量が、1.23倍ですが、実感としては、16-80mmの方が大きく感じられます。
写真3で2つのレンズを比べています。
16-80mmの方が、特殊レンズを多投入しています。13群17枚(EDレンズ4枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり、フッ素コートあり)です。
色収差はどちらも問題ありませんが、16-80mmの丸ボケが騒がしいのは、非球面レンズを3枚いれたためと思われます。
18-70mmは2004年のレンズとしては、色収差はよく補正されています。
まとめると、フィルム時代、20010年までのミラーレス以前、2010年以降のミラーレス時代で、色収差は大きく変化しています。
最近のレンズで色収差が出る場合は、ボケ重視で、色収差を残した場合だけと思われます。