1)望遠レンズと紅葉の葉
11月に入り、関東ですといろは坂(中禅寺湖1200m)あたりまで、紅葉が降りてきました。
標高1500m以高は、既に落葉しています。
これから、平地に紅葉が降りてきます。
マックス・フォスターさんは紅葉の撮影法で、望遠レンズで、葉を1枚ずつ選んで撮影する方法を紹介しています。
また、紅葉の時期は、早めをねらえと言っています。
昨年に続き、今年も日光から塩原のモミジラインにチャレンジしましたが、満足できる仕上がりとはならなかったので、忘備録として問題点を書いておきます。
1-1)枝の探し方
望遠レンズでも、数枚の葉をクローズアップするには近寄る必要があります。カメラを上向きにするのであれば、写真1のように、地面(足場)からの距離が近くないと上手く、アップできません。
最初に枝を探すことになります。この場合、近くの葉を主題に選ぶと、背景の設定が問題になります。
背景には、同じ赤い紅葉の葉、空の青、緑の葉、流水などがあります。また、丸ボケを入れるのであれば、木漏れ日を探すことになります。
なお、山全体の紅葉と個別の枝の紅葉が、同じサイトで撮影できるとよいのですが、こうした条件が恵まれたサイトは少ないです。
背景に水をいれるのであれば、川、滝の近くを狙うことになります。
これは背景なので、小川でもかまいません。
1-2)葉の選定
実は、これが、最大の難関です。
写真2は、昨年、撮影した紅葉で、虫がついて、黒ずんでいます。
黒ずみはゼロにはできませんが、できるだけ綺麗に黒ずんでいることが望ましいです。
1株全体で綺麗にみえる紅葉でも、1枚1枚の葉を見ると、霜があたった場合には、葉先が縮れ、灰色になっている場合もあります。
フォスターさんが、シーズンは早めにと言っている点は納得できます。
1-3)時間帯と光線
ブルーアワーとゴールデンアワーがベストです。昼間であれば、雲があり、太陽が雲に隠れたり、出たりして、光線が変化している場合がベストです。快晴や、曇天はよくありません。
光の条件からするとば、自宅の近くの紅葉を光をみながら丁寧に撮影するのがベストと思われます。
山全体の紅葉の写真を撮るには、深山に行くべきですが、数枚の紅葉の写真であれば、近くの公園で、傑作がとれる可能性があります。
残念なことに、最近の公園は、管理のしやすさから、公園内の小川を廃止している場合も多く見られます。