秋を撮る(3)

1)望遠レンズ

 

前回述べたように、風景写真で、アングルの単調さを避けるためには、望遠レンズを用いるのが鉄則です。

 

問題は、カメラ2台体制にすると荷物がかさばることです。

 

一つの方法は、標準ズーム+望遠ズームの画角をもつ便利ズームを使う方法です。

 

ただし、通常は、画質に不安が残ります。

 

例外もあります。

 

キヤノンのEF-Mマウント(kiss M/M2)の場合、メーカーははっきりいっていませんが、標準ズームと望遠ズームよりも、便利ズーム(18-150㎜)の方が画質がよいです。

 

最初、これは、何かの間違いではないかと思いましたが、何回試しても、優劣はかわりません。画角は、標準ズームが15-45mm、望遠ズームが55-200mmです。つまり、便利ズームには、15-18mmと150-200mmがありません。一方、標準ズーム+望遠ズームには、45-55㎜がありません。



マックス・フォスターさんは、丁寧に次の様に望遠レンズの使い方を説明しています。

 

<==

 

望遠レンズを使用して、一本の木、葉、その他の小さなシーンなどの被写体を分離します。

 

==>

 

つまり、セミマクロ的な使い方を推奨しています。

 

写真1と写真2は、便利ズームの150㎜(換算240㎜)です。

 

写真1は、撮影意図がわかりますが、写真2は、今一つです。

 

写真3は、写真2と同じ葉をオリンパスの12-100mmF4の100㎜(換算200㎜)で撮影しています。センサーは、kiss Mより小さいですが、レンズの差は圧倒的です。

 

まとめます。

 

望遠レンズをつかって、セミマクロ的なアングルの写真を撮ることは、風景写真では有効です。

EF-Mマウントの場合、標準のダブルズームより、便利ズームの方が、画質が良いので、便利ズームを使うべきです。

 

しかし、一般的には、便利ズームより、ダブルズームを使い分けた方が画質がよいと思います。

キットのダブルズームは、かなり価格を抑えていますので、今一つ、自信がありません。この点は、両方タイプのレンズをお持ちでしたら、比べてみてください。

レンズの価格差が大きな場合には、EF-Mマウントと同じように、逆転している可能性もあります。

 

写真1

 

 

写真2

 

 

写真3