露光の説明の補足

「ETTRとRAWの白飛びチェック」で、ETTRについて書いたので、読者は、適正露光を理解していると思いますが、ペットの写真撮影のプロの説明をみると、撮影時に露光を補正する話が出てきますので、確認の記事を書きます。

 

写真1は、オリンパスのEーPL6のモニター画面です。

 

INFOボタンを押すことで、写真1のように、モニター画面上にヒストグラムを表示することができます。

 

写真1では、赤い矢印でしめしたヒストグラムの右端にオレンジ色の線が表示されています。

 

このオレンジ色の線は、ヒストグラムの右端が切れていることを表しています。

 

写真1では、露光補正は、-0.3EVになっていますが、この場合には、-0.3EVでは、ヒストグラムの右端が切れている(白飛びを起こしている)ので、この値をより小さな値に変更します。

 

写真1の例では、-0.7EVでオレンジ色の線がフリッカーするようになり、-1.0EVでオレンジ色の線が消えました。

 

この場合には、-0.7EVで、良いと思われます。

ETTRとは、写真1のヒストグラムが、右端によっているが、切れていない(オレンジ色の線がでない、白飛びしていない)露光をさします。

 

写真2は、ETTRで撮影した画像です。Jpegの露光で言えば、この画像は暗すぎることになりますが、RAWでは、ETTRであれば、画像の見かけにはこだわりません。

 

写真3は、画像2のフィルミックRGBモジュールです。

ダイナミックレンジは、-7.4EVから+4.9EVまで、12.3EVあります。

 

なお、カメラはKiss Mで、RAWファイルは、14EVまで収納できます。

EーPL6のようなm4/3のカメラのRAWファイルは、最大12EVなので、フイルミックRGBモジュールのダイナミックレンジが、12EVを超えることはありません。だし、ヒストグラムの左端のデータは強度が弱いので、目で見て分かるほどの差になることは、ないと思われます。



パソコンのディスプレイは、8EVのJpegしか表示しませんので、基本は、フィルミックRGBで、12.3EVを8EV以内に収まるように変換します。

 

ダイナミックレンジの変換は、フィルミックRGB、露光、トーンイコライザーで行うことが基本になります。

 

写真4は、現像後の画像です。

 

 

写真1

 

 

写真2

 

 

写真3

 

 

写真4