今回の目玉は、日塩もみじラインでした。
紅葉情報2021によると、「日塩もみじラインの紅葉は全国14位、栃木県内1位の人気の高い紅葉スポット」だといいますが、展望台の前の木を剪定していないため、展望台(富士見台)からは、近くの木しか見えませんでした。もう一つの、展望台も同様でした。
このため撮影可能な対象は、滝と望遠レンズで撮影するモミジだけでした。
紅葉情報2021は、「軽井沢 雲場池の紅葉は、全国7位、長野県内1位の人気の高い紅葉スポット」といいます。しかし、雲場池は、近景、中景、遠景を入れた風景写真が撮れるスポットが少なく、風景写真向けのスポットではないと、すでに述べています。
2021/11/01
滝の写真については、前回述べましたので、今回は、望遠レンズによるモミジの撮影を検討します。
日塩もみじラインでは、望遠レンズによるモミジの撮影をしているカメラマンが多かったです。
モミジの葉を望遠レンズで撮影するのであれば、わざわざ、日塩もみじラインに行かなくとも、近隣の公園で撮影可能です。なので、あまり気乗りがしませんでしたが、日塩もみじラインで、数十枚は撮影してみました。
問題点がわかったので、ポイントごとに説明します。
1)光線と背景
写真3は順光ですが、他は、全て、部分的に逆光が入って、葉を透かして光が見えます。
逆光を入れて、光線の多様性をねらうのが基本と思います。撮影場所は、日向と日影の交差しているところを選んでいます。
近景のモミジに対して、背景もモミジであると、色が埋没するので、構図がわかりにくくなります。緑の葉(写真2、写真3、写真4)、青い空(写真1、写真5)、白黒の水などを背景にすべきと考えます。
2)モミジの色
モミジの色は、紅葉の進展の時期、木の品種によって異なります。
モミジの赤い色に感動して、赤いモミジを撮影する人が多いように思われますが、赤の色合いの濃さは、編集で調整できますので、問題にする必要はありません。
色が、単調になることを避けるべきです。
写真3は、モミジが、すべて赤いこと、順光であることから、画像が単純になりすぎています。
写真1と写真5のモミジの葉は、中央と周辺で色が異なり、単調さを避けています。
なお、写真1と写真5は、同じ葉です。
写真2のモミジの葉は、緑色の部分と赤い部分があり、単調さを避けています。
3)モミジの葉の傷
モミジの葉には、大概、傷があります。
傷が許容できるかが問題です。
モミジの葉の傷は、葉脈があるため、修正が困難です。
写真4には、黒い斑点が見られます。
写真2と写真3には、傷は少ないです。写真4は、写真2、写真3と比べると傷は多いですが、葉の枚数が多くなると、無傷にするのは、困難です。撮影時には、葉はゆれていますので、細かな傷をすべて、フレームの中で確認することは、困難です。
対象を変えて、似たようなアングルの写真を複数枚撮影する、トリミングを考えて、フレームを大きめに設定するなどの対策が必要です。
写真1と写真5には、同じモミジの葉が写っています。
写真1には、4枚のモミジの葉が写っていますが、左下の葉に傷があります。
写真6に、左下の葉を拡大しています。シミのように見える点は、昆虫でした。
レタッチで、目立たないようにすることはできますが、完全に消すことは困難です。
モミジの葉には、かなり昆虫がついていると覚悟して、撮影する必要があります。
4)その他
モミジの葉は風でゆれるので、AF-C(コンティニュアスAF)を使うべきです。
画像編集については、次回に述べます。
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紅葉情報2021
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