darktableとLightroomの比較(11)

手順3は、アドビシステムズの説明では以下になっています。

 

番号は説明の便宜上つけています。

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3)手順3/5 基本補正パネルで写真全体の微調整

(3-1)基本補正パネルの「ハイライト」「コントラスト」「色温度」を再度微調整し、HSLパネルの「色相」と「彩度」でグリーンを強めます。

 

(3-2)収差補正パネルで「カラー」をクリックし、「フリンジ除去コントロール」で木に発生したフリンジを軽減します。

(3-3)「周辺光量補正」の「適用量」のスライダーをマイナスに動かし、写真の四隅を暗くして雰囲気を作ります。

 

(3-4)次の工程でPhotoshopで最後の仕上げをするために、アプリケーションバーの写真/他のツールで編集/Adobe Photoshopで編集を選択しておきます。

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(3-1)

lightroomを使っている人は、信じられないかもしれませんが、darktableでは、(3-1)は不要です。lightroomは、Lab色空間を使います。しかし、Lab色空間のダイナミックレンジが7EVを超えるとLabの独立性がなくなります。Lを調整、aを調整、bを調整すると、最初のLの調整が、aとbの調整の影響を受けて変動してしまいます。その結果、再度Lを微調整します。今度は、Lの調整の影響を受けて、aとbが変動してしまいます。そこで、微調整を繰り返します。

darktableは、この問題を回避するために、RGB色空間を使います。従来の色編集との互換性は失われていますが、色の調整は安定していて、再調整は不要です。

(3-2)

darktableには、「フリンジ除去コントロール」はありませんが、収差補正はレンズ補正で補正します。レンズ補正データはLens fanデータによっていますので、一部デフォルトではサポートされていないレンズがあります。

(3-3)

「周辺光量補正」は、darktableでは、写真1のvignettingで補正可能です。

 

 

写真1 Viginetting