パナソニックの入門カメラ(1)

最近の出動回数の一番多いカメラは、オリンパスの入門カメラE-PL6で、これでに、パナライカの25mm(換算50mm)のレンズをつけて撮影しています。この組わせで、問題は、ともかく、焦点をはずすことが多い点です。パナライカのレンズが、旧型で、焦点合わせのモーターの性能が悪いことが、主な原因と考えています。

パナソニックの入門カメラDGC-GF7も、もっていますが、出番は、主に、動いている対象を撮影する場合で、ほとんど使っていません。

これは、キットレンズで撮影した、写真1(カメラのjpeg)のような、グラデーションのつぶれた写真のイメージがあって、通常使いを避けていたためです。

手元にある、m4/3の入門カメラは、E-PL6とDGC-GF7です。前者の発売が、2013年 6月28日で、後者の発売が、 2015年 2月13日ですから、前者は、発売から、9年、後者は、発売から、7年たっています。

後継機種は、E-PL10とDC-GF10ですが、前者が、2年前、後者が、3年前の発売です。

以前は、毎年モデルチェンジをしていましたが、最近では、デジカメが売れなくなったので、モデルチェンジの間隔が伸びています。

それから、センサーを見ると、入門機種は、2013年頃から変わっていません。動画性能は、プロセッサの改善で良くなっていますが、静止画を撮影するのであれば、9年前の機種でも、現役です。

もちろん、入門機の上には、中級機、上級機がありますし、m4/3を止めて、フルサイズセンサーに移行することも考えられますが、その場合には、機材が大型化してしまいます。

オリンパスの場合、上級機は、2000万画素のセンサーを使っています。OMD E-M1-MkIIで、そのセンサーを使っていますが、画質はよくなりますが、1600万画素でも十分問題はありません。

入門機の場合には、位相差の焦点合わせが出来ない、手振れ防止が弱いなどの弱点がありますので、撮影時が失敗する確率は高くなります。

しかし、小型で軽いので、持ち出すのは、容易です。バランスを考えると、旅行時の撮影など、撮り直しの効かない場合には、上級機をつかいますが、普段使いには、入門機の方が快適です。

写真2は、E-PL6に、パナライカの25mmをつけた写真です。これが、最近、一番多い組合せになります。

実は、パナライカの25mmのレンズを、パナソニックのDGC-GF7につけたことがないことに気が付きました。

写真3は、その組合せのRAWを読み込んだ状態です。

写真4は、darktableで編集した結果です。

ごらんのように、E-PL6に、負けない写真が撮れています。

つまり、DGC-GF7がうまく写らないと思い込んでいたのは、キットレンズの性能が悪かったからだということがわかりました。

パナソニックの入門機は、表1のように、入門機にもかかわらず電子シャッターが使えるので、シャッター速度1/16,000秒が可能なこと(これは、F1.4の明るいパナライカのレンズでは大切です)、表2のように、手振れ防止はありませんが、カメラがともかく小さくて軽いことに特徴があります。

また、移動している犬を撮影したところ、同じコントラスト焦点のE-PL6より、ピンボケが少ないのは、当然として、位相差センサーをつけているEosのKiss Mよりも、ピントずれが、少なかったです。パナソニックの自動焦点は、動いているものに対しては優秀です。

まとめると、写真の出来は、第1がレンズで、第2が、センサー、その他の機能を、上級機が頑張っていますが、撮影に成功しさえすれば、差はないということです。

もちろん、飛んでいる鳥の撮影や、暗所での手持ち撮影などは、難易度の高いシチュエーションでは、入門機では撮影は、不可能と思います。

また、上級機は、調整つまみが2つ以上ありますが、入門機は、1つか、つまみのない機種も多いので、カメラ操作は、上級機よりはるかに難しいです。PEN E-P7のように、調節つまみを2つつけても、価格が大きく上がるわけではありませんので、こうした不合理がスペックをカメラ初心者の消費者に強要しているカメラメーカーは良心的ではないと思います。

表1 m4/3の入門機のスペック

E-PL6 2013年 6月28日 発売 1605万画素 60~1/4000秒 1920×1080、30p(29.97fps)

E-PL10 2019年 11月22日 発売  約1605万画素 60~1/4000秒 3840 × 2160(4K/30p:約102Mbps)

PEN E-P7 2021年 6月25日 発売 約2030万画素 60~1/16000秒 3840×2160(4K/30p:約102Mbps)

DGC-GF7 2015年 2月13日 発売 1600万画素 60~1/16,000秒 1920×1080(FHD/60p:約28Mbps)

DC-GF10 2018年 2月22日 発売 1600万画素 60~1/16,000秒 3840x2160(4K/30p:約100Mbps)

表2 m4/3の入門機のサイズと重量

E-PL6 110.5mm(W)×63.7mm(H)×38.2mm(D)約325g

PEN E-PL10 117.1mm(W) × 68mm(H) × 39mm(D)約380g

PEN E-P7 118.3mm(W)× 68.5mm(H)× 38.1mm(D) 337g

DMC-GF7 106.5mm(w)×64.6mm(H)×33.3mm(D) 約236g

DC-GF10 106.5mm(w)×64.6mm(H)×33.3mm(D) 約270g

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写真1

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写真2

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写真3

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写真4