比較という手法(4)~株式の勉強(6)

1)ウクライナ情勢

比較という手法(2)で、ウクライナのIT企業について、説明しました。

とくに、IT企業の成長が著しいことを申し上げました。

図1に、ヨーロッパの地図を示します。西側のエストニアラトビアリトアニアの3国、ポーランドスロバキアルーマニアEUに加盟しています。一方、ベラルーシウクライナは、

べラルーシウクライナは、ポーランドの兄弟国家でもあります。

両国の成立は、1921年3月18日にリガ平和条約の調印にあります。その条約では、ポーランドとロシアの間で、ベラルーシウクライナで紛争中の領土を分割しています。

日本は、外国から侵略を受けたことは、元寇以外には、ありませんが、ベラルーシウクライナは、侵略の繰り返しの歴史でもあります。

ベラルーシは、ルカシェンコ政権による独裁が続いており、「欧州最後の独裁国家」と非難されています。

ウクライナも、政治的に、安定していたとはいえませんが、ゼレンスキー政権になって、よくなっているように思われます。

英語のウィキペディアを引用します。

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2018年5月19日、ポロシェンコは、独立国家共同体の法定機関へのウクライナの参加の最終的な終了に関する国家安全保障防衛評議会の決定を発効させる法令に署名しました。 2019年2月の時点で、ウクライナ独立国家共同体への参加を最小限に抑え、事実上撤退を完了しました。ウクライナのVerkhovnaRadaは加盟を批准しませんでした。つまり、ウクライナはCISのメンバーではありませんでした。

2019年5月20日に、ウォロディミル・ゼレンスキーが大統領になります。

2020年7月28日、ルブリン、リトアニアポーランドウクライナで、ポーランドリトアニア連邦の3つの歴史的国間のさらなる協力と、ウクライナEUおよびNATOへの統合と加盟を促進することを目的としたルブリントライアングルイニシアチブが作成されました。

2021年5月17日、ジョージア外務大臣モルドバウクライナの合同覚書に署名することにより、アソシエーショントリオが結成されました。アソシエーショントリオは、欧州統合に関連する共通の利益の問題に関する欧州連合との3か国(EUとの連合協定に署名)間の強化された協力、調整、および対話のための三者構成であり、東方パートナーシップ、および欧州連合への加盟の見通しにコミットします。2021年の時点で、ウクライナは2030年代に欧州連合に加盟するために、2024年に正式にEU加盟を申請する準備をしています。

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ウクライナは、バルト3国と同じようにEUを向いています。

ロシアは、ベラルーシとロシアのウクライナ国境に軍隊を配置しています。

ロシアの経済規模は、イタリアとおなじレベルです。しかし、軍事大国として、ふるまっています。

ソ連時代には、ハンガリーチェコスロバキアに、軍隊を派遣して、ワルシャワ条約機構を維持しました。しかし、ソ連崩壊で、ワルシャワ条約機構はなくなり、NATOだけが残りました。

2014年に、ロシアが、ウクライナ南部クリミア半島を併合したのは、大きな曲がり角です。

焦点は、次の2つです。

第1は、ウクライナ東部で独立を宣言している「ドネツク民共和国」と「ルガンスク人民共和国」で、ロシアと西側との交渉が不調に終わった場合、プーチン氏が正式承認に踏み切る可能性があります。

第2は、ロシアが、NATOに1997年以前の境界まで後戻りしてほしいと思っている点です。

これは、現在のゼレンスキー政権の政策とぶつかります。もちろん、ロシアは公式には、ウクライナの内政に干渉することはできません。

しかし、既に、クリミア半島を併合を併合したことが、問題を複雑にしています。

ゼレンスキー政権のクリミア半島併合に対する政策は、プーチンの次の世代まで、当面は現状を凍結して、武力衝突を避けるというものです。

つまり、クリミア半島併合については、軍事力の差があるため、当面は争点にしないという立場です。そうして、EUNATOへの参加を優先する政策になっています。

ロシアは、ジョージアにも軍事介入していますし、カザフスタンの反政府デモにも介入しているといわれています。つまり、この状態は、ロシアは、領土拡大主義に走っているようにも見えます。

表1に見るように、ウクライナは、ロシアに次ぐ、人口を持っている大国です。

2022/01/21現在、状況は、刻々と変化していて、展望をまとめることは困難です。

米ロ外相会談が、始まりました。TBS NEWSは、次のように伝えています。

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アメリカのバイデン大統領は19日、プーチン大統領ウクライナ侵攻に踏み切るとの見通しを示したうえで、ロシアが侵攻した場合は、大規模な経済制裁を科すと改めて警告しました。ブリンケン国務長官は前日の会見で、「今回の会談で解決するとは思わない」と話し、解決には時間がかかるとの認識を示しています。

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現在、考えられているシナリオは、大きく、次の2つに、わかれると思われます。

(1) ロシアとウクライナの間で、戦争が起こる。

今のところ、NATOは、武器の供給によって支援することには、前向きですが、軍隊を派遣することはないだろうと見られています。

(2)ロシアに対して、経済制裁を発動する。

ロシアの金融機関を国際決済システム「スイフト」から切り離す。

ドイツを通るガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」を開通させない。

ロシアの政府系ファンド、ロシア直接投資資金(RDIF)を標的とする措置をとる。

ロシアの通貨ルーブルを外貨に両替する銀行を規制する。

戦争になると、一部のIT企業には、影響が出るかもしれません。

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図1 ヨーロッパの地図

表1 人口と一人当たりGDP(1ドル未満切り捨て)

9位 ロシア 1億4590万人 68位 10,115ドル 35位 ウクライナ 4350万人 118位 3,741ドル 42位 ウズベキスタン 3390万人 150位 1,767ドル 63位 カザフスタン 1900万人 69位 9,071ドル 88位 アゼルバイジャン 1020万人 110位 4,232ドル 95位 ベラルーシ 940万人 88位 6,397ドル 110位 キルギス 660万人 163位 1,188ドル 130位 ジョージア 400万人 108位 4,275ドル 141位 リトアニア 270万人 43位 19,981ドル 150位 ラトビア 190万人 46位 17,549ドル 154位 エストニア 130万人 38位 23,035ドル

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