銀杏の秋(9)西蓮寺と相輪橖(行方市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(602)

銀杏の秋(9)西蓮寺と相輪橖(行方市

西蓮寺は、行方市にある782(延暦元)年に創建されたとされる天台宗の寺院です。

ここには、2本の大銀杏の木があります。

山門に近い方から、1号樹、2号樹と呼ばれています。巨樹|樹の国・日本によると、1号樹の幹囲は、9.1m、

2号樹の幹囲は、6.6mです。

巨木ランキング__イチョウ編をみると、1号樹のサイズでは、順位は、101位で、100位以内にはなれないようです。

とはいえ、1号樹は、茨城県内では、最大の銀杏の木です。

写真1の右が、1号樹で、左が、2号樹です。中央に、相輪橖(そうりんとう)が見えます。

写真2に、相輪橖の案内板を示します。

行方市のHPから、同様の内容を引用します。


 この相輪橖は、弘安の役の戦勝を記念して弘安10年(1287年)に西蓮寺中興の慶弁阿闍梨あじゃり)が建てたものと伝えられています。

 高さは9.16mで、木の心柱に銅板鍛造の筒を10個かぶせてつないでおり、また、つなぎ目には幅7.6cmの帯輪を巻いており、全体では錫杖形(しゃくじょうがた)をしています。

橖は西に面し基壇、橖身(とうしん)、頭部の3つに分けられ、基壇は、石造りで三段に積まれています。また、橖身は円柱になっており、それを包む銅板には寄進者名等を刻んでいます。そして、頭部は五輪塔形で、宝珠(ほうじゅ)に火焔(かえん)を付けており、それを取り巻く太い大輪及び大輪に懸かる12個の小輪からなります。また、大輪には卍が飾られています。

相輪橖は天台宗の象徴とされ、比叡山延暦寺と日光輪王寺のものとならび貴重なものです。


相輪は、三重塔の頂上についています。

相輪橖は、相輪だけを取り出した構造物です。

現存するものは少ないようで、西蓮寺以外では、以下にあります。

 

写真3は、鐘楼と1号樹です。

写真4は、1号樹です。

写真5は、2号樹です。

銀杏は木が大きくなると、葉の変色の時期が遅くなる気がします。

完全に、黄色になるには、まだ、少し、早いです。

 

https://www.city.namegata.ibaraki.jp/page/page008512.html

叡峯相輪橖銘詳解 国会図書館

https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/819168

  • 巨木ランキング__イチョウ編 巨樹|樹の国・日本

https://www.takamikk.jp/kb/ranking-icho/

 

f:id:computer_philosopher:20211125120206j:plain

写真1 1号樹、2号樹と相輪橖

 

f:id:computer_philosopher:20211125120231j:plain

写真2 相輪橖の案内板

 

f:id:computer_philosopher:20211125120251j:plain

写真3 鐘楼と1号樹

 

f:id:computer_philosopher:20211125120310j:plain

写真4 1号樹

 

f:id:computer_philosopher:20211125120344j:plain

写真5 2号樹