銀杏の秋(9)西蓮寺と相輪橖(行方市)
西蓮寺は、行方市にある782(延暦元)年に創建されたとされる天台宗の寺院です。
ここには、2本の大銀杏の木があります。
山門に近い方から、1号樹、2号樹と呼ばれています。巨樹|樹の国・日本によると、1号樹の幹囲は、9.1m、
2号樹の幹囲は、6.6mです。
巨木ランキング__イチョウ編をみると、1号樹のサイズでは、順位は、101位で、100位以内にはなれないようです。
とはいえ、1号樹は、茨城県内では、最大の銀杏の木です。
写真1の右が、1号樹で、左が、2号樹です。中央に、相輪橖(そうりんとう)が見えます。
行方市のHPから、同様の内容を引用します。
この相輪橖は、弘安の役の戦勝を記念して弘安10年(1287年)に西蓮寺中興の慶弁阿闍梨(あじゃり)が建てたものと伝えられています。
高さは9.16mで、木の心柱に銅板鍛造の筒を10個かぶせてつないでおり、また、つなぎ目には幅7.6cmの帯輪を巻いており、全体では錫杖形(しゃくじょうがた)をしています。
橖は西に面し基壇、橖身(とうしん)、頭部の3つに分けられ、基壇は、石造りで三段に積まれています。また、橖身は円柱になっており、それを包む銅板には寄進者名等を刻んでいます。そして、頭部は五輪塔形で、宝珠(ほうじゅ)に火焔(かえん)を付けており、それを取り巻く太い大輪及び大輪に懸かる12個の小輪からなります。また、大輪には卍が飾られています。
相輪橖は天台宗の象徴とされ、比叡山延暦寺と日光輪王寺のものとならび貴重なものです。
相輪は、三重塔の頂上についています。
相輪橖は、相輪だけを取り出した構造物です。
現存するものは少ないようで、西蓮寺以外では、以下にあります。
写真3は、鐘楼と1号樹です。
写真4は、1号樹です。
写真5は、2号樹です。
銀杏は木が大きくなると、葉の変色の時期が遅くなる気がします。
完全に、黄色になるには、まだ、少し、早いです。
https://www.city.namegata.ibaraki.jp/page/page008512.html
叡峯相輪橖銘詳解 国会図書館
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/819168
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巨木ランキング__イチョウ編 巨樹|樹の国・日本
https://www.takamikk.jp/kb/ranking-icho/